754-1 お母さんの言葉に傷つきながら育った方
「私にできたんだからあなたにできないはずがない」といつも母親に言われて育った、という方がいらっしゃいました。
何についてもそう言われてきたが、そのほとんどは自分にはできなかったから、とても傷ついた、今でも自分を肯定できない、というお話でした。
お母さんとお子さんは全く別の人格、別の存在なのですから、お母さんにできたからといってお子さんにもできるとは限らないのですが、、、
そんな当たり前の理屈が、親子関係という不思議な閉じた世界では、全く通用しなくなってしまうのですね。
754-2 呪文
「私にできたんだからあなたにできないはずがない」。
お母さんはお子さんを励ますつもりで口にされていたと思いますが、こうした言葉は一種の「呪文」です。
呪文は、相手を守るものでもあり、縛るものでもあります。
こうした呪文を、すべての人が自分の親から受けています。
と同時に、自分の子にも無意識に呪文をかけています。
呪文のほとんどは、親が善意と愛情をもって行う「しつけ」です。
「そんなことをしたらみっともない」
「そんなものに触ったら汚い」
「食べ物を残してはいけない」
「夜は小さな声で話しなさい」
などなど、、、
多くのご家庭で当たり前に言われるようなことばかりです。
754-3 呪文は卒業できます
日常生活で何気なく親から言われてきたことが積み重なって、その人の価値観を作っていくわけですが、ご本人がそこに息苦しさを感じるようになったら、その呪文の役目は終わりです。
呪文を解いて、新しいステージに踏み出して良い時です。
育児中の親御さんは、お子さんとの関わりを通して、ご自身が親御さんから受け取っていた「呪文」に気づかれることがよくあります。
育児にお悩みの際は、お子さんとの関わりを見直すだけでなく、ご自身の「呪文」を振り返ってみると、何かのヒントが見つかるかもしれませんよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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