601-1 ▼ セルフアドボカシー
前回の記事について、いくつかメッセージをいただき、もう少し補足してみます。
前回は「周囲に助けを求めるために必要な力」としてこれらの項目を挙げました。
- 自分一人でできることと、助けを得ればできることがわかる
- 何をどのようにしてほしいかを周囲に求められる
- 自分の弱さと向き合える
- それと同じくらい自分の強さを知っている
- 自分の弱さを見せても大丈夫と思える信頼関係を築ける
- 周囲に依頼してうまくいった経験を持つ
これは、セルフアドボカシーの考え方をベースにしています。
セルフアドボカシーとは、自分の権利を自分で守ることをいいます。
セルフアドボカシーについてはこちらの記事もご参照ください。
601-2 ▼ 自分のことを自分でわかる力
仮に誰かを助けたいと思っても、その人自身が助けを求めなければ、他人が勝手に支援するわけにはいきません。(緊急事態では強制的な介入が必要な場面もありえます)
当人が何を望んでいるかがわからなければ、他者が投げかけた関わりがその人にとってふさわしいのかどうか判断できません。
助け合う世の中を生きていくには、自分のことを自分でわかる力がますます大切になっていきます。
自立とは、何もかも一人でやるという意味ではありません。
助けてもらえば自分でできる、それも自立です。
自分のことをわかり、それを人に伝えるための言語力・理解力・コミュニケーション力。
社会の仕組みや自身の現状について理解する力、そのために情報収集する力。
これらを支える自尊感情やレジリエンス。
そうしたものを育んでいくことが、これからの世の中を生きるためにはとても大切です。
601-3 ▼ 自分でできる、を積み重ねる
幼い子供たちは、困ったときに泣いて大人の助けを求めます。
涙の中で大人に助けてもらう体験が、最終的にはこうした大きな生きる力につながっていきます。
先述の力のすべてを一度に身につけられるはずもないので、その子の発達段階や現在地に応じて、そのつど必要なサポートや練習を行って、「助けてもらったら自分でできる」という実感をたくさん体感してもらいたいですね。
ここまでの話は、大人にも同じように当てはまります。
もしこの記事を読まれて、自分にはこの力が足りないと思うことがあれば、今から練習すれば良いのですし、周囲のサポートを求めても良いと思います。
三輪堂は身体からアプローチしてその方の心身のバランスをとり、心や身体の底力を引き出すお手伝いをしております。
何かあればいつでもお声がけください。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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