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失敗の機会を奪わないこと

目次

847-1 決められない子

物事をなかなか決められない子がいました。

何をするときにも、手順を一つひとつ

「これでいい?」
「(独り言のように、でも必ず大人に聞こえる音量で)こうでいいかな」
「次、これをするね」

と、大人の確認を求めます。

手順がきっちり決まっている活動はまだマシでしたが、目的を達成できれば方法は何でもいい、というタイプの指示が一番苦手で、必ず一つひとつを大人に「これでいいかな」と確認します。

自分で考えて、と大人が突き放しても、「じゃあ、これにしてみる・・・ね」と横目で大人の気配を窺っているようなところがありました。

847-2 許容範囲の狭さ

こちらのお子さんは、好き嫌いが激しく、許容範囲が非常に狭い様子がありました。

食べ物、着る物、人間関係、余暇の過ごし方など、あらゆる場面で、受け入れるのは限られたものばかりでした。

ご本人にとっての「通れる道」がものすごく狭いので、AかBかの選択に悩むのも理解できる気がします。

うっかり間違った道に入り込んで、身動きが取れなくなったり、不快な思いをしたりすることに、強い不安や警戒心を抱いているように思えました。

嫌なものは嫌と言うことができたので、心身に無理を抱え込んで苦しむことは少ないようでしたが、その分、親御さんは「この子はいつも否定的なことばかり言う」とイライラしたり、怒りを感じたりしておられました。

今、このお子さんには、

  • 失敗してもやり直せると実感すること
  • 自分が嫌だと思うことでも少しずつで良いから試してみること
  • 物事にはさまざまな側面があること(自分はAだと思っても、他の人から見たらBだと思えるかもしれない)
  • 本当に嫌なら逃げても良いこと

といった練習を通して、少しずつ許容範囲を広げていけるようなサポートを行っています。

847-3 決めることは難しい、失敗してもいい

「決めること」は、誰にとっても難しいことです。

これまでは、すでに決まっている答えに正しくたどり着くことが良いとされる価値観が主流でしたが、生きることはそんなに単純ではありません。

人生に必要なのは、正解ではなく、選択です。

情報を集め、取捨選択し、自分で決定する力です。

自分で選んでみて、仮に失敗したとしても、何度でもやり直せばいいのです。

子供たちには失敗する権利があります。

自分で失敗してみて、初めて学べることがあります。

大人は、子供が失敗しないように丁寧にサポートしたり、自分の価値観の傘の中で子供を守ろうとしたり、することがあります。

守ってあげることが必要な場面も確かにありますが、子供たちの失敗の機会を奪ってしまうことは避けたいなと思っているところです。


本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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