810-1 困っているのは誰か
子供の不適切な行動で困っている大人は、どうにかして子供の行動を変えようとすることがあります。
こうしたとき、大切にしたいのは、「困っているのは誰なのか」ということです。
案外、子供は自分のやりたいようにやっているだけで、別に困っていなかったりします。
困っているのは周りのほうです。
子供自身が必要性を感じていない状況では、大人の指導は子供には伝わりません。
810-2 行動が生まれる根幹にあるもの
社会的な困りごとが起きているときは、
- 周囲が困ってその子の行動を直させよう、変えようとしているのか
- 本人が困っているのか
これを見極めてアプローチすることをお勧めします。
人は、自分がやりたいと思うから身体が動き、行動が生まれます。
他者が強制して相手を動かすことはできません。
大人と子供のように圧倒的な力の差がある場合、相手を無理やり押していくこともできるかもしれませんが、それは一時的なもので、押す側の大人にとっても押される側の子供にとっても、本質的な幸せには決してつながりません。
810-3 行動を変えさせようとする前に
人が動くときとは、その人自身の心がそのようにセッティングされたときです。
子供たちの不適切な行動をそのままにしておいてよいという意味ではありませんが、行動を変えなさいと指導する前に、
その方向に向けてその子の心をセッティングしてあげること
を、まずは第一に考えたいものです。
本日は以上です。
それでは、また。
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