560-1 ▼ 深くすると深くなるの違い
前回はこんな記事を書きました。
たとえば、緊張をほぐすときには深呼吸をすると良いと一般に広まっていますが、実際には効果のある深呼吸とそうでもない深呼吸があります。
それは「呼吸を深くする」のと「呼吸が深くなる」のは違うから、というのが前回までのお話でした。
両者がどう違うかというと↓
呼吸を深くする=頭でこうと意図して呼吸を深くしようとしている
呼吸が深くなる=思考を離れて自然に身体がそのように働いている
560-2 ▼ 考える前に動いているもの
身体の本来の働きとは、頭で考えるより前に自然と動いているものです。
緊張をほぐすには、この「頭で考えるより前に自然と動いているもの」を引き出してあげることが、一つの方法です。
それを引き出せるのが、「呼吸が深くなる」の深呼吸です。
世の中で一般的に行われているのは「呼吸を深くする」のほうですが、実はこちらは身体の本来の働きを引き出すにはちょっと物足りないのですね。
「呼吸が深くなる」深呼吸も、決して難しくありません。
今まさに自分が行っている呼吸を見つめる
これだけです。
呼吸を深くしようとか、整えようとかは考えなくて大丈夫です。
今の呼吸が浅くても深くても、どちらでも構いません。
現時点で実際に自分がやっている呼吸を感じるだけです。
560-3 ▼ 現時点での身体を感じる
吸う
吸っていく
吸い終わる
吐き始める
吐く途中
吐き終わる
吸い始める
吸う途中
吸い終わる
・
・
・
というように、呼吸の頂点と途中とを感じます。
それだけでOKです。
これをやると、自然と呼吸が深くなっていく人もいます。
それほど深くなったとは感じない人もいます。
どちらでもOKです。
それが、その時点でのあなたの身体の働きだからです。
「頭で考えるより前に自然と動いているもの」が引き出されているということです。
「呼吸を深くする」深呼吸がだめなわけではありませんが、「呼吸が深くなる」深呼吸もぜひ試してみてください。
そして、心身にどのような変化が現れるかを感じてみてください。
さて、、、
実は、この「深くする」と「深くなる」の2者には、育児療育をはじめとする他者との関わり合いにとって非常に重要なヒントが隠れています。
続きはまた次回に。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分で自分を大切にする
自分らしく生きることが美しいという時代へ
心と身体のつながりを深め、身体は健康に、心は穏やかに
こういう時代だからこそ、本当に大切にしたいものを選びましょう
自分の身体を心の底から信頼できるようになりましょう
自分で自分の身体をケアしてあげるにはどうすればよいのか、ZOOMでご一緒しましょう
触れ方一つで身体への影響は大きく変わります
あなたがもともと持っているのに気づいていない身体の力を体感してみてください