797-1 自分の肩書きを作るワーク
先日、高校生の女の子たちと「自分の肩書きを作る」ワークをしました。
自分自身を見つめ直す活動の一環です。
やり方は以下の通り。
100個出す
わたしは、~~です。
この「~~」に入る言葉・文章を100個書きます。
100が無理でも、できるだけたくさん書きましょう。
女、高校2年生、数学が苦手、ダンスが得意、犬を飼っている、1日2時間家事をしている、推しは○○という1.5次元アイドル、靴を10足持っている、ピアスの穴を開けている、どこでも眠れる、チョコが好き、○○中学出身、○○県生まれ、3人姉妹の長女、妹の面倒を見ている、将来は看護師になりたい、、、
などなど、思いつくままに順不同で。
自分では当たり前だと思うことも手を止めずに書きます。
「毎朝歯を磨く」「夜寝る前に髪を三つ編みにする」みたいなことでもOKです。
シェアする
出せるだけ出し切ったら、お互いにシェアし合います。
人の書いたものを見ると、「こういうことも書いてもいいのか」「そういえば自分もこういうことがあった」など、改めて思いつくこともあります。
思いついたら書き足してOKです。
3つ組み合わせる
次に、項目の中の3~4つを組み合わせてみます。
組み合わせ方で、見え方がだいぶ変わります。
数学が苦手な高校2年生の女
これはよくいる高校生という感じで、落ち着いた雰囲気ですね。
毎日2時間家事をする看護師志望の高2女子
こうなると、なんだか物語が見えてきます。
(アイドルの)〇〇推しのダンサー女子高生@趣味は靴集め
こんな感じになると、だいぶエッジが効いてきます。
どんな組み合わせだと面白いか、友達同士でピックアップし合うのも良いでしょう。
797-2 組み合わせ方で変わる
こうして見ると、どの観点で切り取るかで、全く違った自分像になることに気づきます。
また、一つだけではあまり興味を引かない項目も、組み合わせると輝きを放つことにも気づけるでしょう。
「わたし」という存在を、一個のまとまり・かたまりとして捉えるのではなく、一度分解して、別の形で組み合わせてみると、自分でも気づいていなかった「わたし」の見え方・見せ方が視野に入ってきますね。
そうして出来上がった「肩書き」は、他から際立つ、かけがえのないその人の個性の象徴になります。
SNSをやっている子なら、自分のプロフィールに載せるのも良いですね(個人情報の扱いには要注意)。
797-3 かけがえのない自分
中高生くらいの年頃は、自分が何者なのかを考える時期です。
自分という存在は、それだけで他の誰とも違う特別な存在であるはずなのに、なぜか人は自分のことは当たり前で平凡に見えて、他人のことは特別で素晴らしい存在に見えるものです。
こんなワークを通して、自分にとっては当たり前の日常の中に、誰にも真似できない特別な自分が隠れていることに気づいてもらえたらいいなと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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