495-1 ▼ できないことを不安に思うお子さん
できないことや間違うことを不安に思うお子さんが大勢います。
特に、発達に偏りがあるお子さんは、残念ながら成功体験よりも失敗体験のほうが積み重なりやすい部分があります。
自分が周囲のお友達と比べて苦手なことがあると実感しているお子さんは、自分が皆の前で失敗したり周囲と比較されたりすることを恐れるようになります。
そのせいで、
- チャレンジを避ける
- あえてふざけてみせる
- 活動に参加することを拒否する
- 怒る、泣く、叫ぶなど感情が乱れる
- その場から離れる(離席、退室など)
といった態度を見せることがあります。
495-2 ▼ チャレンジの芽を育むには
こうした態度は、自分を守ろうとする気持ちから来ています。
自分で自分を守れることは、とても大切なことですね。
子供たちにはぜひ、
- できることを一つずつ認める
- 仮に失敗しても誰も責めないことをじっくり体感してもらう
- 誰でも失敗することがあることを伝える
- 安心してチャレンジできる温かな空気を醸成する
こうした環境で、その子が本来持っているチャレンジの芽を育んであげたいものですね。
ひるがえって、わたしたち大人はどうでしょうか。
大人になっても失敗を恐れる気持ちが残っている人は大勢います(わたしもずっとそうでした)。
大人たちも、自分が「失敗した」「間違った」という立場に立つことを避けるために、次のような言動で、なんとか自分を正当化しようとすることがあります。
495-3 ▼ 大人も同じ
- 過去の成功例を誇示する
- 怒る、不機嫌になる
- 言い訳をする
- 自分をだます
- 自分より下とみなされる人を攻撃する
など、など(いやはや、自分で書いていて耳が痛い!)。
こういう場面で大人たちにお伝えしたいことは、子供たちへの関わり方とまったく同じです。
- 自他ができることを一つずつ認める
- 失敗してもお互いに責めない
- どんなに優れているように見える人でも悩みや不安や抱え失敗することがあると伝え合う
- お互いに安心してチャレンジできる空間をつくる
お互いを、そして何よりも自分自身を認め合い、得意なところを活かし合える環境を整えていきたいものですね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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心と身体のバランスを整える
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