463-1 ▼ 「学んだ療育を実践できない」
3日間お休みをいただきました。
本日からいつも通り配信です。
今日は、「優先順位を柔軟に」ということを書いてみます。
育児・療育中の親御さんからのお悩みでよくあるのが、我が子により良い環境を与えてあげたくて、新しく良さそうな療育手法の知識をたくさん集めるのだけれども、それがなかなか実践できない、ということです。
保護者向けの勉強会などに参加したり関連書籍を読んだりされるような、勉強熱心な親御さんほどよく感じられるお悩みかもしれませんね。
実践できない理由は様々ですが、忙しいとか、つい日常に取り紛れてしまうとか、親自身の思考回路を変えるような手法だと自分をなかなか変えられないとか、そんなことがあったりするようです。
463-2 ▼ 良いことをできない自分を責める
実践できないこと自体は問題ではありません。
問題なのは、それが実践できないことでご自身を責めてしまうことです。
人は、「〇〇が良い」とひとたび思うと、その良いことをできていない自分を否定する方向に進んでしまいがちなのですね。
でも、親御さんが忙しすぎるとか、準備すべき道具や手順が多いとかで、ハードルがちょっと高くて、そもそも新しいことを始めるのは難しいような状況だってあったりします。
誰でも、そのときの状況や優先順位によって、スムーズに取り組めることとそうでないことがあります。
そういうときは、周囲の環境やご自身を取り巻く状況を整えるところから始めてみましょう。
親御さんが一番動きやすいと思うところから動いていけば大丈夫です。
463-3 ▼ 一番動きやすいところから動く
たとえば、療育の新手法は試そうとしてもできない。
その一方で、掃除や料理は毎日当たり前のようにやっている。
こういう状況なら、掃除をどんどんしていくと良いと思います。
療育と掃除に何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、身体を動かして何かをするという点は同じです。
身体の原理原則は、「動かないところを無理に動かそうとしても動かない。動くところから動かしていくと、だんだん動きが広がっていく」ということです。
親御さんが一番動きやすいと思うところから動いていけば、新しい療育手法を次々と試さなくても、自然と親御さんの心持ちが変わったり、親子の関係性が変わったりすることもしばしばありますよ。
どうしても不安だ、できない自分を責めてしまう、という方はぜひ相互循環セッションにお越しください。
「動くところから動けばいい」「逆に言うと、動かないところを無理に動かしても動かない」を、ご自身の身体で体感してみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします