強く指導したくなるポイント
色々なご家庭のお話を伺っていると、ご家庭によって、「お子さんを強く指導したくなるポイント」があることに気づきます。
あるご家庭では、お子さんが爪をかむことを厳しく指導されます。
あるご家庭では、お子さんが洋服を少しでも濡らすとすぐに着替えさせます。
あるご家庭では、お子さんが食べ物を残すことを許しません。
小さな課題に現れる特色
列に割り込む、友達に乱暴するといった、社会的にNGとされる行為については、どんなお宅でもしっかりと指導されるのですが、日常的な小さな課題への指導の中に、そのお宅の特色が出ます。
あるお宅で厳しく指導されていることが、別のお宅ではほとんど気にされていなかったりして。
「床に落ちたものも、パッと見て汚れていなければ、ほこりを払って食べても良いか、それとも絶対に食べてはいけないか」
「ハナクソをほじった指を、ティッシュでぬぐうだけでOKか、それとも手を洗わなければダメか」
・・・ママ友さんたちの間で、こういう議論があったりしませんか?(^ p ^)
お母さんの信念の反映
それが家庭なりの空気感であったり、色合いであったりするわけですが、もっと言うと、たいていは、お母さんの主義や信念が色濃く反映されていることが多いですね。
お母さんご自身が、洋服が少しでも汚れると非常に気になる方で、お子さんの洋服もきちんとした状態に保ちたいという思いが強い、といったようにです。
自分を他人に反映させている
人は、自分が持っている長所や短所を、他人に反映させて見るものです。
お子さんのことを強く指導したくなるポイントは、すなわち、自分自身が修正すべきだと無意識に考えているポイントでもあるのです。
人のいいとこ探しは、自分のいいとこ探し。
そして、人の悪いとこ探しは、自分の悪いとこ探し、なのですね。
自分を振り返ってみると
お子さんの行動にアラが見えて、強く叱りたくなった時は、あなた自身の行動を一度振り返ってみませんか。
もしかしたら、あなた自身の心の中に、お子さんと同じ行動の種が眠っているのかもしれません。
あなた自身が、無意識に、自分のこの点を改善しなきゃ、と感じているのかもしれません。
お子さんの短所に気づいたら、ちょっとだけ気持ちを切り替えて、自分自身を振り返るきっかけをくれたことを感謝してみませんか。
お子さんの長所に気づいたら、ちょっとだけ気持ちを切り替えて、あなた自身の長所も見つめて一緒に喜びませんか。
お子さんを大切にしながら、自分も大切にしてあげる。
そんな気持ちが、楽しく穏やかな育児生活につながるのかもしれないな、と思っています。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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