999-1 知的障害の男の子が妙にイライラ、でも理由がわからない!
特別支援学校に通う11歳のK君。
最近、妙にイライラして落ち着かないことが増えたのですが、その理由が親御さんにも学校の先生にもわかりませんでした。
季節の変わり目だし、年齢的にもそんなタイミングなのかもしれないね、などと様子を見ているしかなかったのですが、、、
ある日、K君がトイレの後に教室に戻ってきて、いきなりズボンを脱ごうとしました。
普段なら口頭の指導で行動できるK君なのですが、このときはとてもイライラ!
聞く耳を持ってもらえなかったので、先生が身体介助して、ズボンをはき直す支援を行おうとしました。
そのとき先生が気づいたのが、K君のズボンのウエストが妙にゴロゴロしていることです。
よく見ると、ウエストに入っている平ゴムがねじれていました。
K君がズボンを嫌がったので、その日は体操服を着てもらい、先生から親御さんに事情を説明されたそうです。
すると、
「ああ、もしかして!」
親御さんには思い当たることがありました。
999-2 ズボンのゴムのねじれ
親御さんが洗濯物を畳むときはいつも、ズボンのゴムのねじれを何気なく直してから畳んでおられるのだそうです。
ところがここしばらくは、高等部のお兄さん(この方も知的障害がある)に、身辺自立の練習として洗濯物を畳む練習をしてもらっていたのですね。
お兄さんはゴムのねじれまでは直していませんでした(大人も教えていなかったので)。
それでウエストに違和感があって、それがK君のイライラにつながっていたらしいのです。
この話を聞いたとき、ゴムの違和感に気づいた先生もすごいし、毎日ゴムを直していた親御さんもすごいし、ゴムの不快感をどうにか表現しようとしていたK君もすごい!! と、ひたすら全方位に感動しました。。
999-3 あなたの何気ない行為が周囲に与えている温かさ
今回のエピソードのように、家事を切り盛りしているお母さんお父さん方は、毎日淡々と、絶え間なく、環境を整えてくださっています。
それはズボンのゴムのねじれを直すような、ほんの何気ないことかもしれないけれど、それがK君に与えていた安心感や過ごしやすさは、こんなにも大きかったのですね。
きっとあなたの周囲でも、あなたが毎日してくださっているさまざまなことが、周囲の人に安心感を与えていると思います。
誰も気づかないかもしれないけれど、間違いなくそれはあるんですよね。
K君がそれを教えてくれました。
無数の人がこうやって積み重ねてくれている、小さな思いやりと親切で、この世の中がなめらかに動いているんだなと、つくづく思ったことでした。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
あなたの現在地から過去を振り返り、あなたの得たい成果から、進むべき道をそっとご提案します。
過去から現在を見るのではなく、未来から現在と過去を見る。
現在の捉え方が変われば、過去の定義づけも変わり、人生すべてが変わります。
1対1でじっくりとお話を伺う中で、あなたの人生を浮き彫りにします
メッセージはすべてあなたのお話の中にあります
その中から、あなたの才能や生まれてきた意味が見えてくるかもしれません