927-1 新規まき直しをはかりたくなる気持ち
学校に行けない
友達と気が合わない
先生と相性が悪い
といったように、園や学校生活に課題があって、今の環境がつらいと感じているお子さんや親御さんは、
夏休みが明けたら
新学期でクラスが変わったら
学校が変わったら
などと、周囲の環境が大きく変わるタイミングに期待をかけることがあります。
状況が大きく変わったら、その時こそ心機一転、新規まき直しをはかろう、というお気持ちがうかがえます。
927-2 期待をしすぎると
確かに、クラスに相性の悪い子がいてトラブルが絶えないといった場合、進級してその子とクラスが分かれることができたら、だいぶ気が楽になるとか、過ごしやすくなるとかといったことはあるでしょう。
でも、新規まき直しに期待をかけすぎるのは、ちょっと気をつけたほうがいいこともあります。
困りごとが、他の子との関わりなど、主に外部要因にある場合、新規まき直しで大きく環境が変化すれば、それが前向きに働くことは大いにありえます。
一方、つらさの根本が主にお子さんご本人に起因する場合、環境が変わってもあまり影響がないこともあります。
それが良い悪いということは全くないのですが、思ったようにうまくいかないと、期待した分、逆にがっかりしてしまうかもしれません。
927-3 今この瞬間に光を当てよう
育児においては、状況に過度の期待はしないほうが良いように思います。
それよりも、今この瞬間のお子さんの姿を丁寧に見つめて、今できていることに光を当て、育んであげるほうが、長い目で見てよほどご本人の力になります。
これから、多くの園や学校で夏休みが始まりますね。
「夏休みが明けたら」何が待っているか、その芽はすでに今この瞬間のお子さんの中に眠っています。
学校での過ごし方、人間関係、親子の関わりに迷うことがあったら、お気軽にご相談くださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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