920-1 ゲーム以外に一切興味がありません
ゲームが大好きで、ゲームなら何時間でもやり続ける。
が、それ以外のことは自分では全くやろうとしない。
食事もお風呂も片付けも勉強も、親が何度も何度もガミガミ言って、ようやく渋々手をつける。
こんなお子さんがいらっしゃいます。
親御さんとしては、毎日あれこれ指示しなければならないことに疲れ果ててしまったり、こんなことで将来は大丈夫なのか?と心配したり、する場面ですね。
920-2 「ちょっと偏っている」と考えてみる
こうしたお子さんは、自閉症スペクトラム的な過集中の傾向があると考えていただくと、お子さんに合うサポートを発想しやすく、親も子も無理しない距離感で関われるポジショニングが見つかります。
発達障害の診断の有無にかかわらず、「ちょっと偏っている」と捉えていただくと、関わりがうまくいくようになることはたくさんあります。
発達障害という呼び方だけが世の中を一人歩きしていますが、本来こうした生き方の偏りは誰もが持っています。
その偏り具合をうまく捉えて、お互いにわかり合うためのツールが「療育」という考え方です。
- いつも子供に怒ってばかりいる
- 育児がつらい
- なんだかこの子は育てにくい
そんなふうに感じるときは、ぜひ「療育」という考え方にアプローチしてみてください。
きっとあなたの育児に活用できるヒントが見つかります。
920-3 誰かを喜ばせることを考えて行動する
さて、冒頭の「ゲームに夢中!」な子の例に戻ると、
こういう子には、「誰かに喜んでもらう」という視点を育んであげるのが一番ではないかなと思います。
「自分が楽しいからゲームをする」の段階にとどまっていると、そこから先に広がりません。
自分が楽しくて満足しているだけだと、その楽しさからは何も生み出されず、むしろ周囲は苛立つばかり、という状況すら生まれてしまいます。
自分も楽しいし、相手も楽しい。
この関係性を作ることが大切です。
誰か一人でもいいので、「誰かを喜ばせる」ことを考えてゲームをプレイしてみてはいかがでしょう。
そんな視点が芽生えると、その子の言動がすべてじわじわと変わってくると思いますよ。
本日は以上です。
次回の配信は7/10(月)です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。