779-1 何かをできるようになることを目指す
育児療育においては、「何かをできるようになること」が目指される場面が多いように思います。
- 一人で靴を履けるようになろう。
- みんなと一緒に行動できるようになろう。
- 数字を読めるようになろう。
- 鉛筆で文字を書けるようになろう。
- 計算ができるようになろう。
など、など、、、
「できるようになっている/なっていく」ことを前提として教育の仕組みができあがっていますので、大人の気持ちがその方向に動くのも当然のことかもしれません。
779-2 それは目的ではない
できるようになることは確かにとても嬉しいことです。
身辺自立の技術や必要最低限の読み書き算数などは、スマートに生きるためにぜひ身につけたいことでもあります。
でも、基本的に、「できるようになること」は目的ではないと思っています。
できるようになるために頑張りたいときは、自分にとって余ったエネルギーを振り向ける程度にしておいたらどうでしょう。
いわば余暇活動、遊びです。
大人も子供も、「できるようになること」を一本槍に目指さなくてもいい。
できるようになることを目指していると、できない自分が悪になります。
特に、他者との比較の視点での「できる・できない」は茨の道です。
779-3 信頼・安心
では、育児療育のフィールドで本当に大事なのは何かというと、
そのままの自分でいていいんだ、と心の底から信頼できるような、絶対的な安心を与え合うこと
これに尽きるのではないかなと思います。
かく申すわたし自身も、そのままの自分でいいんだと、かすかにでも思えるようなってきたのはごく最近の話。
子供たちを育む大人にこそ、もっとこの信頼感、安心感を育んでいただく必要があるのだろうなあと、思っているところです。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。