738-1 一緒にやることが苦手な子に向けて
前回はこんな記事を書きました。
「一緒にやる」ことが苦手な子は、小学校に上がって班での相談や共同作業が増えてくると、グループ活動がうまくいかない課題が目につくことが多くなってきます。
でも、そもそも「一緒」が苦手な子が、急にグループ活動などの高度な共同作業を求められてもうまくいくはずがありません。
こういうときは、まずは「相手を意識して動作を合わせる」練習からスタートしてみましょう。
738-2 相手を意識して動作を合わせる練習の具体例
- 大人と手をつないで歩く
- 大人とペースを合わせて(手をつながず)歩く
- 二人でタイミングを合わせて手遊び
- 声を合わせて歌う
- 二人三脚
- 机やお盆を二人で運ぶ
- 交互遊び(順番に積み木を積んで何個積めたかチャレンジする等)
など、など。
一緒にできて楽しかった!という体験を積み重ね、誰かと一緒に何かをやることが楽しいと思える子は、
たとえ自分にとって嫌なことでも(誰かと一緒ならやってみようかな)とふっと心が動いたりして、チャレンジしやすくなります。
嫌なことでも、誰かと一緒なら乗り越えられる。
この実感は、その子の一生を支えてくれる力となるでしょう。
738-3 大人に従わせるのが目的ではない
大切なのは、「大人の言うことを聞かせるために指導するのではない」ということです。
「一緒にやる」練習が、嫌なことを強引にやらせたり、社会生活に無理やりに押し込んだりするための指導であってはなりません。
自分の人生を自分でコントロールするためには、目の前の物事の必要性を判断して、必要な場面では嫌なことでもやる、本当に嫌なことは断る、といった取捨選択の能力が絶対的に必要です。
そのための育み合いであることを、大人自身も常に忘れずにいたいものですね。(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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