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幼少期に育まないといけないの? 非認知能力とは何か

目次

679-1 非認知能力

「非認知能力」という考え方があります。

意欲や協調性といった、テストでは測定できない、個人の特性による能力のことをいいます。

学力(認知能力)の対照的な概念として用いられます。

非認知能力の高さが学歴、雇用、収入などに影響するとした研究があることから、将来の社会的成功のためには幼少期の教育的介入によって非認知能力を育むことが重要であると広く考えられています。

ところで、この「非認知能力」の概念や、そこに含まれる具体的な能力や定義は、各機関によってさまざまです。

たとえば文科省は「生きる力」と呼び、OECD(経済協力開発機構)は「社会情動的スキル」「認知的スキル」「キー・コンピテンシー」などと呼び、経産省は「社会人基礎力」と呼び、といった具合です。

679-2 非認知能力に含まれる具体的な力とは

この漠然とした概念が指し示す能力を統一しようとした2020年の研究があります。

それによると、日本国内の各機関が提唱する「21世紀に必要な能力」の具体的な要素は、以下の各種になるということです。

認知能力

①基礎学力
②基礎的な知識・技能
③専門性・専門知識

非認知能力

④問題解決力(※)
⑤批判的思考力(※)
⑥協働力
⑦コミュニケーション力
⑧主体性
⑨自己管理能力
⑩自己肯定感
⑪実行力
⑫統率力
⑬創造性
⑭探求心
⑮共感性
⑯道徳心
⑰倫理観
⑱規範意識
⑲公共性

※④と⑤は認知能力に区分される場合もある

「非認知能力」がいかに広い概念かということがわかりますね。

679-3 与えようと必死になるよりも

非認知能力を育むのは幼少期の教育的介入が重要、と冒頭で書きました。

では、大人になってからでは遅いのかといえば、まったくそんなことはありません。

人はいくつになっても変わることができます。
成長できます。
自分の選んだ道を歩いていけます。

もし今、「我が子の将来のために〇歳までに教育しなければ」「自分の働きかけ次第でこの子の生涯が決まってしまう」と焦っている方がいらしたら、どうぞ肩の力を抜いてください。

大人がどんなに頑張ったところで、数年で19種もの能力を身に着けられる子はいないでしょうから。

大人が提供するものに意味がないとは言いません。

特に発達に特性があって興味関心が広がりにくいお子さんには、大人の適切な働きかけは大切なきっかけになります。

でも、他者から与えられるものより、本人が選び取るもののほうが、よほど大きな力を持っています。

わたしたち大人にとって何より大切なのは、何かを与えようとして必死になること以上に、子供たちの心と身体の力を信頼することではないでしょうか。


本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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