673-1 ルールを守らない
今日は「ルール」についてです。
子供がルールを守らない、というご相談は珍しくありません。
大人でも子供でも、人の行動にはしかるべき理由があることがほとんどです。
ご相談の内容によって、
- ルール自体が無理のあるものになっていないか
- 大人の指示が意図通りに伝わっているか
- お子さんの認知特性に合っているか
などを確認していただいています。
673-2 否定の命令で本人の自由を縛ることが多いけれど
ルールを守るのは、穏やかで心豊かな社会生活を送るための技術です。
ルールを守ることに主眼を置きすぎると、ルールを守るのが良い子、守らないのは扱いにくい子、という区分けが生まれてしまいます。
大人にとって扱いやすい子を育てるためではなく、本人の安心安全で居心地の良い生活のために必要な技術を育んでいることを、大人は忘れないようにしたいものです。
現状では、ルールというと、「〇〇してはいけない」という否定の命令形か、本人の自由を縛るものが多いですね。
最近よく話題になる「ブラック校則」も、こういう髪型はダメ、身に着けるものはこうあるべき、などなど、まさに否定の命令で本人の自由を縛っています。
673-3 ルールは技術
ご家庭でも、お子さんに「否定の命令で本人を縛る」ルールのみが課されていないでしょうか?
穏やかで心豊かな社会生活を送るには、「〇〇してはいけない」ではなく「〇〇しよう」というルールもあって良いはずです(というか、それがないと不十分ですらあるはずですね)。
ぜひ、子供たちが喜んで守りたくなるような「〇〇しよう」のルールも明文化してみてはいかがでしょうか。
- 好きなことを好きなようにする
- 嫌なことは断ってもいい
- 自分のほしいものを交渉できる
- 自分のやり方を提案する
などなど
「自他ともに居心地の良い生活を送るために必要な技術」としてルールを捉え直してみると、新しい関わり方のヒントが見えてくるかもしれません。
本日は以上です。
次回の配信は8/1(月)です。
それでは、また。
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