604-1 ▼ 苦手なタイプとの付き合い方
こんなご相談がありました。
ご相談者様のご快諾をいただき、一部編集の上、シェアさせていただきます。
<苦手なタイプのお友達との付き合い方をどうしたらいいのか>
- 小学校高学年の男の子。選り好みの強いところがあり、感情の起伏が激しい。
- 元気の良いタイプのお友達が苦手で、自分から関わろうとすることはまずない。相手が関わってくると、つっけんどんではあるが一般的なコミュニケーションの範囲内での対応はできる。
- 集団活動でそうした子たちと一緒になると、以前は激しくぶつかり合っていたが、今は不快感を示しながらも黙って活動を共にできるようになった。
- 自宅で「学校の嫌いな奴リスト」として何人もの名前を挙げることがある。「コイツはリストから抜いてもいい」「コイツもリスト入り」などと意地悪く言う。そのお友達に直接何かをするわけではない様子。
604-2 ▼ ほど良い距離を保つ
嫌いな相手との付き合い方は、大人でもときに戸惑うものですね。
今回のご相談のお子さんは、嫌いな相手に直接感情をぶつけるわけではなく、必要最低限のコミュニケーションも行えているということなので、十分に社会性のある行動を取れていると思います。
「嫌いな奴リスト」には、なるほど!と思いました(^ ^)
似たようなものを心に持っている人は、大人も子供も、案外多いかもしれませんね。
親御さんには「意地悪く」聞こえる部分もあるとは思いますが、お子さんが自分の内面と向き合い相手との関わりを客観視するツールになっているようなので、大人は今はひとまず黙って話を聞いてあげるのがいいのではないかなと思います。
学校という閉鎖的な空間で嫌いな相手と付き合うには、「ほど良い距離を保っておく」のがベスト。
真正面からぶつかってケンカしながらわかり合う子もいれば、自分の感情を押し隠して表面上はうまく付き合える子もいます。
いろいろな子がいる中で、こちらのお子さんは自分なりの対応をしっかり選択できていると思います。
604-3 ▼ ピンチをチャンスに
元気の良いタイプのお子さんは、悪気はないけれども、不躾と捉えられるような言動をしがちです。
物静かな子や自分のテリトリーをしっかり守りたい子は困惑してしまうこともあるでしょう。
ご相談のお子さんに一つだけ言えることがあるとしたら、「ピンチをチャンスに変える」、発想を転換するということです。
嫌いな相手からでも何かしら学べることはあるものですから。
たとえば元気の良いタイプの子たちは、自分の言いたいことを臆せず言う、誰にでも気軽に話しかけられる、誰もやりたがらないことを「僕がやる」と言える、などなど、力強さも兼ね備えています。
今は苦手だと思う相手でも、ある場面では「意外とイイ奴」と思えることもあるかもしれません。
相手との関係性やご本人の心の状態によっても受け取り方が変わるので、タイミングを見て、嫌いな相手の「別の面」についてもお話してあげられると良いかもしれませんね(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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