544-1 ▼ 自分をADHDと感じる大人たち
最近、大人の方がご自身を「自分はADHDだ」と定義づけて語る場面をよく見聞きするようになりました。
正式にADHDの診断を受けられたというわけではなく、ネット等で発信されるADHDの状態像を見て、自分にも当てはまると感じられた、ということが多いようです。
実際にその方がADHDと定義される状態であるかどうかは別として、こうした枠組みを受け取ることで自分自身を整理することができ、建設的に次の一歩を踏み出せるならば、とても意味のあることだと思います。
544-2 ▼ 知ることが力になる
ご自身をADHDと感じるということは、少なからず生活の中で、なぜかいつもうまくいかない、いつもこういう時に困る、といった実感がおありだったということでしょう。
こうした場合、ADHDの人々の特徴や関わり方の事例を知ることが、自分自身と向き合う上でも、周囲に理解を求める上でも、大変役に立ちます。
そこで今回から何度かに分けて、ADHDについてざっとまとめてみます。
三輪堂には未就学~学童期のお子さんのご相談が多いので、学校でのお子さんの困りごとに焦点を当てて取り上げますが、場面を読み替えれば大人の方にも同じことが言えます。
では早速、次の項から参りましょう(^ ^)
544-3 ▼ ADHDの現れ方 3つの特徴
ADHDの症状の現れ方には大きく分けて3種類の特徴があります。
頭の中が多動
不注意、忘れっぽい
身体が多動
動きが活発、落ち着きがない、感情のコントロールも苦手
両方が混じっている
ADHDとしてよく知られているのは「身体が動き回る」という様子のほうではないかと思いますが、1に挙げたように、身体はじっとしていても頭の中が動き回っている方もおられます。
衝動的に身体が動く子と、不注意でぼんやりしているように見える子とでは、教室内では真逆の状態像のように見えることもしばしばです。
どちらの状態も捉えてあげられると良いですね(^ ^)
次回はADHDのお子さんが学校生活の中で特に困りやすい場面を取り上げてみます。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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