538-1 ▼ 苦手な宿題への対処の仕方
宿題が苦手だ、という小学生さんは大勢います。
彼らの宿題への対処の仕方を見ていると、実に人それぞれです。
- 宿題のプリントを破り捨てる子
- 「今日は宿題は出なかった」と堂々と言い切る子
- プリントをすべて机に詰め込んで「なかったこと」にする子
- 嫌だけれど「やらなくてはならない」から真面目にやる子
- 表面上は淡々とやっているけれど内心では不機嫌な子
- 「OK Google, 12かける36は?」とデジタルツールで解き進める(?)子
- 一人では難しくてもお友達と一緒ならやれる子
- 大人に教えてもらいながらやるのを好む子
などなど。
中高生以上になると何につけてもだいぶ大人びてきますが、小学生のやり口は実に大胆不敵で、対応する大人も「そう来たか!」と笑ってしまうことすらありますね(^ ^)
538-2 ▼ 選択肢はたくさんあっていい
彼らの様子を見ていてもわかるように、苦手なものへの対処の仕方にはいろいろあります。
逃げる、真正面から取り組む、迂回して通る、そっと目をそらす、なかったことにする、自分に鞭打って頑張る、対象を破壊する、誰かの力を借りる、、、
どの方法が一番ということはありません。
その時その場の状況に応じて、ベターだと思われる方法を採用していくのが良いと思っています。
一つしか対処方法を持たないよりは、複数の選択肢を持っているほうが生きやすさにつながります。
最初は一つの方法を身に着けて、次第に別の方法も選択できるように練習していけると良いでしょう。
宿題というと「毎回忘れず自力で解く」ことが最善だと思われがちですが、状況によってはそうとも限りません。
たとえばいつも真面目に取り組みすぎて息が詰まってしまう子には「ときには手を抜いてもいい」という選択肢も持てると良いですね。
538-3 ▼ 大人の無自覚な癖
大人も、自分の苦手な物事への対処法には「癖」があります。
苦手な場面でいつも同じように行動・対応していることがしばしばあって、しかもその癖について無自覚なことも多いです。
時と場合に応じて複数の選択肢を「意図的に」使いこなせると、人生のさまざまな課題に向き合うのが楽になります。
以前の記事でも、無自覚に行っていることを意識下に置くことで認識の網目が細かくなり、自分の意志でコントロールできる場面が増える、と書きましたが、それと同じことですね。
苦手なことが起きた局面で自分がどんなふうに行動しているかを見直してみると、自分自身について新しい視座が表れてくるかもしれません。
本日は以上です。
それでは、また。
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