小学校1年生のお子さんをお持ちの保護者から伺ったお話です。

お子さんは支援級判定だったそうですが、今は普通級に在籍されています。

担任の先生のご協力もあり、ご本人も保護者も大いに努力をされて、授業についていっているそうです。

 

その中で、お母様が「とてもがっかりした」とおっしゃるエピソードがありました。絵についてです。

教室に貼り出されていた子供たちの絵の中で、お子さんの絵は「何を描いてあるか全くわからない、全然ダメでした」とおっしゃっていました。

 

*******

 

お母様のお気持ちは本当によくわかります。

小学校1年生になれば、定型発達の子供たちは、結構、器用に絵を描くものです。そんな中で、たとえばグルグル描きや点や線のような絵が混じっていれば、確かに目立つでしょう。

普通級で、他の子供たちに追いつこう、ついていこうと必死に努力されているご家庭にとっては、お子さんとクラスメイトとの発達の差を目の前に突きつけられるような出来事だっただろうと思います。

 

ですが、私は、こちらのお子さんの絵も素晴らしいものだと思います。実物を見てはいませんが、きっとお子さんが色や形を楽しみながら描いたものだろうと思います。あるいは、なぐり描きをする腕の動きを楽しんだのか、直感的に自分の気持ちのあふれるままに紙に向かったのかもしれませんね。その絵には何かしらのお子さんの心が表現されていることでしょう。

 

絵とは、見た目の整ったものだけが優れているのではありません。描いた人の思いがまっすぐに込められたもの、見る人の感情を動かすものが優れた絵だと思います。他の人には何のことだかわからない絵でも、あなたの心が動かされるならば、それは優れた絵だと言えるでしょう。

 

たとえば私にとっては、息子が描いたうす~~い灰色の線のなぐり描き(よく見ないと見えないくらいうす~い線です^ ^;)が宝物です。息子が「ママ結婚しようね、って描いたんだよ!」と言いながら渡してくれたからです。世界中で私にしか価値のわからない紙切れですが、私には最高の「絵」なのです。

 

 

幼い子供たちでも、学校などの集団生活の中で、周囲のお友達と自分とを比較して、自分に劣等感を持つことがあります。

冒頭のお子さんも、もしかしたらいずれ「自分は絵が下手だ」という思いを持つようになるかもしれません。そのために絵を描くことに苦手意識を持つことになってはとても残念ですね。

保護者や指導者はぜひ、お子さんの絵を思い切り褒めてあげてください。

「これが小学生の絵なの?」と思わずに、「このなぐり描きが絵なの?」と思わずに、どうぞ心から褒めてあげてください。

言葉で褒められても伝わりにくいお子さんには、花丸をつけてあげたり、額に入れて壁に飾ったりして、目で見てわかるようにその絵を喜んであげてください。

 

お子さんの絵にタイトルをつけてあげる取り組みもお勧めですよ。

赤い点が目立つ絵なら「リンゴ畑」、カラフルな線がたくさん描かれていたら「虹の世界」などと具体的な名づけをするのも良いですし、ピンク色の絵を「喜び」、灰色の絵を「悲しい一日」、などと抽象的な名づけをするのも良いでしょう。

そうすることで、お子さんの絵が他のどこにもない「特別」な存在になります。お子さんと保護者とで、絵の世界を楽しむきっかけになればと思います。

 

*******

 

よろしければ、あなたのお子さんの作品の写真をお送りいただけませんか?

あなたのお子さんの絵の「特別さ」を、皆さんに見ていただいて、ご一緒に作品を味わいましょう。
絵にはぜひ名前をつけてあげてください。
保護者様ご自身で名づけをするのが難しい場合は、よろしければ私がお子さんの絵から感じた気持ちを名づけさせていただきます(^ ^)

 

ギャラリーページはこちらです。今日から始めるのでまだ絵が少ないですが、どんどん増えていったらとても嬉しいです!

絵の送付先も載っています。

 

このサイトをご覧いただいている皆さんで、お子さんの絵のギャラリーを作っていけたら楽しいですね!

自分なりのペースで成長していく子供たちの成長を一緒に見守り、喜び合う場になればと思います。(^ ^)