394-1 ▼ 一人ひとりにペースがある
では本編です。
今日は「一人ひとりのペース」について。
子供たちが新しい遊びや活動に出会うとき、その向き合い方は一人ひとり異なります。
パッと飛び込んでいく子もいれば、慎重な子もいます。
中心で勢いよく楽しむ子、
他の子が遊んでいるのを見てつられて参加する子、
最初は遠巻きに眺めていて、少しずつ近づいていって、そうっと端のほうで参加し始める子、
大人と一緒なら参加できる子、
実にさまざまです。
394-2 ▼ 個人のペースを待てない環境もある
どんな場面でもきっとその子なりのペースがあります。
新しい活動になかなか参加できないからといって、無理に急かしたり、過剰にサポートして活動に押し込んだりする必要はありません。
静かに待っていてあげることができれば、その子自身の中で準備ができたときに、そっと一歩を踏み出してくれることと思います。
※もしその活動にご本人にとって不快な要素がある場合は(音がうるさい、光が強すぎる、人のざわめきが気になる等)、ただ見守るだけではなく不快をできるだけ和らげる取り組みも必要な場合があります。
その子の準備を待ってくれる・ペースに合わせてくれる環境ならば良いのですが、小学校から先は残念ながらそうとも言い切れないことが増えてきます。
個人のペースよりも集団のペースを優先して活動が進んでいくことがほとんどで、そこにうまく馴染めない子は、いろいろと苦労することが多いですね。。
これは大人も同様です。
大人は多少無理をしてでも周囲の状況に合わせられることが多いですが、身体の働きとしては、自分本来のペースに沿って動くのが一番なのです。
394-3 ▼ 自分のペースを確認してみよう
常日頃ついつい無理をしがちな方は、一度、「ゆっくり、小さな幅から動く」ことをしてみてください(^ ^)
たとえばイスに座った状態で上半身を左右に揺らしてみてください。
上体が左右に傾くと、伸ばされた側の脇腹が身体を支えるためにグッと緊張するのが感じられると思います。
これを、筋肉がどこも緊張しないくらいかすかな幅でスタートしてみましょう。
身体を左右どちらかに、自分にできる一番小さな幅で倒し、次に同じくらいの幅で逆に倒します。
それを少しずつ繰り返しながら、自分の身体のどこが動いているかを追いかけていきます。
すると少しずつ動きの幅が広がってきて、気づくとずいぶん大きく身体が左右に揺れているのに、筋肉はほとんど緊張していない、という状態が起きてくると思います。
このときあなたの身体が体現しているものこそが、「自分のペース」です。
誰かに急かされたわけでもなく、無理に押し込まれたわけでもなく、自分が入りたいと思ったから活動に参加した子供のような、「自分のペース」での行動の発露です。
こうした動きを身体が追いかけられるようになると、日常生活の「無理」や「周囲に合わせる」ことの色合いが、少しずつ変わってくると思います(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします