774-1 手足の重さ
三輪堂のバランスセッションでは、受けている方の腕や脚を持ち上げる手技があります。
人の腕や脚とはズッシリと重いものですが、これがびっくりするくらい軽々と持ち上がる人がいます。
体格はあまり関係ありません。
小柄な方は小柄なりに、大柄な方は大柄なりに、それだけの重さ、質量感のようなものが本来はあるのですが、その重さがないのです。
持ち上げているこちらとしては、軽いのだけれども何か嬉しくない軽さというか、手応えがなく、頼りないような、空虚な感じがします。
自分の身体の中にスキマができたような感じです。
774-2 無意識の力み
なぜ重さを感じないかというと、セッションを受けている方が、ご自分の身体に無意識に力を入れているからです。
こちらが脚を持ち上げたがっているのだと察して、自分から脚を上げてくださろうとする方もいらっしゃるのですが、その場合は「力を抜いてください」とお伝えすると、ダランと脱力され、重みが戻ってきます。
でも、ご自分が脚に力を入れていることに気づいていない方もいらっしゃいます。
脚を揺らしながら「今、脚に力を入れていますか?」とお尋ねすると、「いいえ、入れていません」とお返事されるのです。
これは、人が常日頃、いかに無意識に力んでいるか、ということなのでしょうね。
774-3 心と身体を大切に
誰でも多かれ少なかれ無意識の力みはあるものですが、周囲に気を遣っている方、気を張り詰めている方、気を許せていない方、物思いや心配事がある方などは、特に力みが強いように思います。
力んでいれば、当然疲れます。
寝ても休まらない方、いつも疲れが抜けない方、逆に疲れを一切感じない(くらい疲れが振り切ってしまっている)方は、心と身体に目を向けていただくタイミングかもしれません。
力が抜けてみて初めて、今まで自分がどれほど力を入れていたかに気づきます。
年の瀬の慌ただしい時期だからこそ、ぜひ、ご自身の心と身体を丁寧にケアしてあげてくださいね。
三輪堂もいつでもお待ちしています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします