741-1 「~~しなさい」「今やろうと思ってたのに」
ダラダラしている子供に向かって「宿題しなさい」「お風呂に入りなさい」などと親が言うと、「今やろうと思ってたのに!」と子供が逆ギレしてケンカになる、
というシーンがよくあります。
親御さんのご相談でも時々お話があがりますし、あなたのお家でも似たようなやりとりがあったかもしれませんね(^ ^)
わたし自身も子供の頃によく親に言われたことを覚えています。
お風呂に入らなければならないことはわかっている、そろそろ親に何か言われるだろうこともわかっている、でもなかなか身体が動かない、そんなところに「早くお風呂に入りなさい」が飛んでくると、途端にむかっ腹が立つ。
不思議な現象ですね。
まあ、さっさとお風呂に入ればいいだけの話なのですが、なぜかそれができない。
741-2 日常的に急かし急かされている
何かを「急かす」「急かされる」という行動は、日常生活のあちこちに隠れています。
そもそも大人が子供に「早く~~しなさい」と働きかける裏には、大人自身も「何時までにすべてを終わらせて子供を寝かしつけなければならない」という思いに急かされている事情があったりするものですよね。
毎日の出勤時間や仕事の締切などの日常的な事柄から、就学までに/卒業までにこれができるようにならなければ、といったちょっと長めのスパンで考える事柄まで、わたしたち大人はいろいろな物事に急かされています。
自分が急かされているから、それを遂行するために他人を急かします。
741-3 急かされる身体はパフォーマンスが落ちている
ところで、身体の原理原則から見ると、身体は「急かされる」ことが苦手です。
急かされると、途端に強張り、固まり、つながりが途切れ、パフォーマンスが限定的になります。
「お風呂に入りなさい」で腹を立てる子供たちにも、仕事の締切間近に焦る大人たちにも、この身体の反応と同じことが起きているのかもしれません。
日常生活を滞りなく進めていくためには、多少の急かしたり急かされたりは必要ではありますね。
と同時に、相手を急かすのは自分が急かされているからだ、と考えてみると、なかなか動かないお子さんへの苛立ち(!?)も、少し違ったものに見えてくるかもしれません。
本日は以上です。
それでは、また。
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