698-1 悩みが「ない」状態
わたしたちは、悩みが深いときほど、その悩みが「ない」状態を求めがちです。
たとえばお子さんがお友達を叩いてしまうとか、強い自傷があるとかといった場合、
「今日は誰のことも叩かないで過ごせるといいな」
「自傷が出ませんように」
といったように、「~しない」の形で願うでしょう。
自分の体調不良などでも同じように、たとえば頭が痛かったら、「痛みをなくしたい」と思うことが多いのではないでしょうか。
共通するのは、
スタート地点がその悩みそのものになっていること
です。
そこからスタートして、「それがない」状態を願っています。
698-2 逆の状態を考えてみる
悩みが深いほど、それが気になってフォーカスが当たるのは当然のことではあります。
ところで、身体の原理原則から見ると、人の身体は「~しない」を解釈するのが苦手です。
「~する」を認識すると、それが広がっていきますが、「~しない」は発展しません。
これをヒントに、悩みの逆の状態を考えてみましょう。
「叩く」の逆は「叩かない」ではありません。
たとえば
- お友達と仲良く過ごす
- お互いに楽しく笑い合う
- 気持ちを言葉で伝え合う
などなど、人によってさまざまなイメージがあると思います。
その状態を言葉にして、脳裏に浮かべてみてください。
そのイメージをスタート地点にして、「そうである」状態を願ってみると、どうでしょうか。
698-3 脳裏にある情報がキャッチされ広がっていく
「叩かない」と思っているときは、無意識にお子さんの「叩く」につながる情報を探します。
「仲良く過ごす」と思っているときは、無意識にお子さんの「仲良く過ごす」につながる情報を探します。
探してキャッチした情報はどんどん広がっていきます。
関わる大人が無意識にどう思っているかで、お子さんの言動も変わります。
悩みの渦中にあるときその悩みを手放すのは難しいこともありますが、少しだけ悩みの「逆」を考えてみていただけたらと思います。
お一人では難しいときはオンラインセッションにどうぞ。
何かが変わるきっかけになればと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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