699-1 療育とは何か
「療育」とは、何でしょうか?
辞書的な定義で言うと、
心身に障害を持つ児童に対して、社会的に自立した生活を送れるように、医療と教育のバランスを保ったサポートをすること
です。
もともとは肢体不自由のお子さんへのアプローチを目的とした言葉でしたが、現在では医療行為の有無は問われなくなり、より広い概念に進化しています。
この記事をご覧になっている皆さんにも、お一人おひとりの「療育像」があると思います。
正解不正解はありませんので、ぜひご自身の中にある療育像・育児像を大切にしていただけたらと思います。
699-2 自分らしく生きること
わたしは療育の「り」の字も知らない状態から、偶然のきっかけで療育の勉強を始め、その奥深さに魅了されました。
それまでにやっていた仕事を全部整理して、自分で療育の情報発信を始めるようになったくらい、療育に惹きつけられたわけなのですが、なんでそんなに療育に魅力を感じたのか、実のところはわかりません。
自分が幼い頃から、世の中に対して、そして自分自身に対して感じていた違和感の正体がはっきりと見えたことが、当時の自分には強烈なインパクトだったのかもしれません。
そこから始まった試行錯誤と暗中模索も10年以上になり、今では、療育とは「自分らしく生きること」という概念なのではないかなと思っているところです。
699-3 「自分らしさ」の罠
心身の障害があってもなくても、大人でも子供でも、性別も年齢も人種も、あらゆる属性を問わず、自分の心身のありように素直に過ごすこと。
それが当たり前の世の中になったら、いろいろな物事が大きく変わっていって、めちゃくちゃ面白くなるんじゃないかなあと思います。
「自分らしく生きる」と書くのは簡単ですが、この「自分らしさ」がクセモノで、身体の原理原則から見ると、「自分らしさ」をみんな勘違いしてるんですよね。
本当の意味で「心身のありように素直に」なった自分を一度でも体感してみると、それがわかります。
そのあたりももう少し考えを深めて、わかりやすくお伝えしていけたらと思っているところです。
本日は以上です。
次回の配信は9/5(月)です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。