680-1 世界のトップリーグにチャレンジしたアスリート
あるトップアスリートの対談を聞く機会をいただきました。
この方を仮にAさんとお呼びします。
Aさんは、あるスポーツの日本代表として活躍した後、世界のトップリーグにチャレンジすることを決意されます。
アスリートが海外リーグにチャレンジする際にはマネジメントしてくれる人やスポンサーがつくものですが、Aさんはなんと単身独力でチャレンジされました。
Aさんはその時点ですでにスポーツ選手としてピークとされる年齢は大きく過ぎていて、身体はあちこちにガタが来ており、ドクターから引退勧告を受けるような状態だったそうです。
それでもAさんは、自分の内側にある思いに突き動かされるようにして、日本で持っていた地位も仕事もすべてを捨てて渡航し、文字通り泥水をすするような苦労を重ねて、何年も努力されました。
680-2 結果だけ見れば失敗かもしれないけれど
結論からいうと、Aさんは目標だった世界のトップリーグに参加することはできませんでした。
その結果だけ見ると、Aさんは失敗したということになるのかもしれません。
夢がかなわなかった悔しさはご本人の中にもまだ残っているのだろうなという雰囲気は、対談中にもちらりちらりと顔を出しました。
でも、Aさんのお話から伝わってくるのは、ひたすらに力強い響きです。
失敗も後悔も無念もすべてひっくるめて、一人の人の人生の重みが、があーんとぶつかってくるようです。
ただただ感動しました。
人は結果ではなくプロセスに心を動かされるのだ、ということをこんなにも実感したのは初めてのことでした。
680-3 自分の望む形での成果が出なくても
もしAさんが世界のトップリーグに参加することができていたら、ビッグチャレンジで夢をかなえたアスリートの成功談として、世の中でもてはやされていたかもしれません。
でも、今の時代にはむしろ、Aさんのように、「自分の望む形での成果は出なかったストーリー」を堂々と語れる人が求められているのではないかと思います。
日頃わたしたちが目標として設定するのは、何かに成功すること、何かを得ること、目に見える形で成果を出すこと、そうしたことばかりですが、
一方でわたしたちの身体が毎日の生活で大切にしているのは、日々生き続けていくことです。身体は、何かに成功しよう!とは思ってもいないでしょう。
自分の望む形での成功を得ることだけを追い求めていないか、改めて振り返ってみたいと思ったことでした。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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