555-1 ▼ 判断材料を身体の原理原則から捉えてみる
これまで、公立小中学校の進学先を決める3つの観点をお伝えしてきました。
補足として、進学先を決める上で重要な判断材料とされることが多い事柄について、身体の原理原則から見た考えを書いてみます。
念のため、今回の内容は、誰もに当てはまる正解というわけではなく、あくまでも身体の原理原則から見たときの一つの捉え方です。
その点をご理解の上で、以下ご覧いただければと思います。
555-2 ▼ 発語や会話が増える?
発語・会話の少ないお子さんを、同年代の子供たちの自然な声を聞かせることで発語を促す刺激・きっかけにしたいとお考えの親御さんは少なくありません。
お子さんのお話がより自由になるとしたら、毎日の生活も彩り豊かになり、ご家族とのコミュニケーションもスムーズになって、とても嬉しいことですね。
言葉で気持ちを整理できるようになると、感情の客観視やコントロールもしやすくなります。
日常生活のさまざまな場面で好影響が考えられるでしょう。
通常級に在籍して大勢のお友達の日常会話が自然に耳に入る環境にいることで発話が促されるお子さんは、確かにいらっしゃいます。
きっかけがあれば発語が引き出されるところまで来ているお子さん、周囲の人や物事への興味関心があり、対人スキルが発達しつつあるお子さんならば、大いにその可能性があると思います。
555-3 ▼ 会話の土台には複数の要素がある
と同時に、発話や会話の土台になるのは、耳から聞き覚えた単語だけではない、ということも考えておきたいところです。
雑然と流れる物音の中から選択的に単語を聞き取れる力があり、相手とコミュニケーションを取りたいという自発的な意志がなければ、子供たちの話の渦の中に身を置いたからといって、自分も話せるようになるとは限りません。
静かな環境で、先生と一対一で話し合うほうが、落ち着いて言葉を出せる子もいます。
発話を引き出すことだけを目的にするには、小学校の環境はあまりにも複雑です。
発語・会話の観点だけでなく、冒頭の記事でご紹介した3つの観点も、ぜひあわせて考慮してみていただけたらと思います。
次回は、「将来の進学先を踏まえて今の進路を決める」ことについて書いてみます。
本日は以上です。
それでは、また。
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