535-1 ▼ 言いたいように言う
健やかに発展していく人間関係を築く上で、思うことを言いたいように言えるのはとても大事なことです。
言いたいように言うといっても、相手を傷つけるようなことを何でもかんでも言っても良いというわけではありませんが、
たとえ一時的に険悪になっても、お互いの善意を信じて、その先に待っているであろうより深く理解し合える世界に向けて話し合いを続けていく、そういう価値観の話です。
そこまでを含めて「お互いに言いたいように言い合う」ためには、関係性や場の空気がとても大事になります。
・なんでも言える
・何を言っても受け取ってもらえる
・自分の言葉のバックグラウンドを理解してもらえている
・いちいち曲解されない
そう安心できる信頼感がなければ、言いたいことを思うように言うのは難しいでしょう。
535-2 ▼ 意に染まないことを言われても
たとえば大人の意に染まないことを子供が言ったとき、無意識に最初からそれを否定する立ち位置に立ったり、感情的に対応したり、することがないでしょうか。
もちろん大人の側も、相手が子供だからといって、嫌なことを言われて我慢する必要はないし、時には感情的に爆発したって構いません。
子供にとっても「これは言い過ぎた」「この言い方は良くなかった」ということを学ぶ機会になります。
ただ、その大前提として、「自分の言いたいことを言えるのは大事なこと」という価値観に立つということが大切だろうと思っています。
その前提がないと、大人は子供の声を封じて満足する、子供は言いたいことを言えずに飲み込む、それで表面上は(言い合いが発生しないので)穏やかに凪いでいるように見える、・・・そんな状況を引き起こしかねません。
535-3 ▼ 相手の声を潰さない、自分の声も我慢しない
声の大きな側(たいていそれは大人)が声の小さい側(たいていそれは子供)の声を叩き潰してしまわず、
・お互いに言いたいことを言っていい
・こちらも言い返すけれども、それはあなたの価値観の否定ではない
・あなたもまた言い返していい
・こうして話し合っていく先に、お互いの価値観の共有ができあがっていくから
こういうスタンスを忘れずにいられたらいいなと、自身への深い反省を込めて、いつも思っています。
今回は「言う」「話す」「声」などの表現を使いましたが、言葉でコミュニケーションを取ることが難しい人の場合でも話は同じです。
その人なりのコミュニケーションの世界で、同じように関係性を深めていけたらいいなと、切に願っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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