514-1 ▼ 褒めることが苦手な親御さん
褒めることが苦手、という親御さんがいらっしゃいます。
「我が子には褒めるところなど何もない」
「褒めたほうが良いのはわかっているけれど小言が先に出てしまう」
といったお悩みが多いように思います。
育児や療育では褒めることが大事、という世論がプレッシャーとなり、「褒めることができない自分」にますます苦しまれることもあるようです。
こういうときにお勧めしたいのは、特別によくできていることを褒めようとするのではなく、(もちろんそれも褒めていいのですが)、当たり前のようにできていることを感謝するというスタンスでいってみてはどうか、ということです。
514-2 ▼ 当たり前にできていることをピックアップする
褒めることが難しいのは、身体の原理原則から見ても一理あります。
人は、うまくいっていること、当たり前のことは意識に上りません。
うまくいっていないときや不出来なときに意識の触覚に触れやすくなります。
たとえば普段は胃袋のことなど気にも留めないのに、お腹が痛くなると急に意識するとか、味噌汁をいつも黙って飲む家族が、「今日はちょっと塩辛いんじゃない?」というときだけ指摘してくるとか、そんなご経験があなたにもないでしょうか?
「褒めるところ」が何も見つからない(ように見える)相手でも、「当たり前にできている」ことはたくさんあるはずです。
まずはそういうところをピックアップして、「~~してくれてありがとう」「今日も~~がバッチリだね」などと声をかけてみてはいかがでしょうか。
514-3 ▼ 大人同士でも、自分自身にも
大人同士のやりとりや、自分自身に対する捉え方においても、全く同じことが言えます。
「褒める」というと大人が子供に向かってする行為と思われがちですが、大人同士でも、さらに言えば自分で自分に対しても、もっと認め合い、それを言葉や態度で表現し合って良いと思います。
あなたの味噌汁が当たり前のように美味しいのは、あなたが塩梅よく料理をなさっているからですよね。
普段当たり前のようにしていることにちょっと目を向けてあげてみてください。
その人がいるおかげで物事が滞らずに流れているところ、が必ずあるはずですから。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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