498-1 ▼ 支配欲
自分の思い通りに相手をコントロールしたい人がいます。
一部の人だけの話ではなく、誰でも多かれ少なかれ持っている感覚だと思います。
意識してやる人もいるし、無意識のうちにやっている人もいます。
そのほうが相手にとって良いと信じて純粋に善意でアプローチする人もいれば、自分の支配欲の裏返しのような感じでアプローチする人もいるようです。
心の奥深くを掘っていくと、自分の中にもゴロゴロとそんな気配を感じます。
498-2 ▼ 支配は安心できる、わかりやすい
相手を支配するということは、自分の枠の中に相手を引き込むということ、
そして自分の下に相手を置くということです。
誰でもアウェーで戦うよりホームで戦うほうが戦いやすいですし、
自分より上、自分より下という上下のヒエラルキーで物事を捉えるのは、とても単純でわかりやすい状況把握の仕方です。
自分にとって安心できる上にわかりやすいとなれば、その道を選びたくなるのも無理はないですね。
498-3 ▼ 信頼すること
育児・療育とは、その真逆にある考え方の体現ではないかと思っています。
それは「信頼」ということ。
特に相手が幼い子供の場合、大人はやろうと思えばいくらでも相手をコントロールできてしまいます。
それをせず、相手の育つ力を信頼して、ただ待つということ。
自分が良いと思うことを押し付けず、相手が自分の力で選び取ることを受け入れること。
大人にとって、育児に関わることは、自分の中にある支配欲の岩を取り除けて、柔らかな芽が萌え出る豊かな土壌を耕していくプロセスなのかもしれませんね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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