426-1 ▼ 質問が明確なとき、実はもうすでに
誰かに何かを相談しようとするとき、多くの人は、質問を明確にしようとします。
それは非常に正しいやり方だと思います。
自分の求める答えに到達するためには、良い質問をすることが欠かせませんから。
ところで、質問内容を言葉にできているなら、それはもうある意味で答えが見えているようなもの。
育児や療育や、人間関係やパートナーシップや、人生に起こるもろもろのことについて悩んでモヤモヤしているときは、そう簡単には言葉にならないものですよね。
言葉にできないからモヤモヤしている、モヤモヤした状態が続いているとも言えます。
426-2 ▼ モヤモヤのままでOK
三輪堂のセッションでは、そのモヤモヤをモヤモヤのまま投げかけていただいて結構です。
たとえば当方のオンラインセッション(メール・ZOOM・対面でのご相談)では、ご相談の内容は二通りに分かれます。
一つは、聞きたい内容が明確なものです。
「子供が~~という状態だが、どのように関わればよいか」
「~~が苦手だが、どのようにすればよいか」
といった具合にですね。
もう一つは、聞きたい内容があやふやなものです。
最近ではこちらのほうが圧倒的に多いです(^ ^)
先様は何を聞きたいのか、こちらは何を答えればいいのか、パッと伺っただけではよくわからないような表現です。
たとえばよくあるのが、ご自身の現状をいろいろとシェアしてくださる、というものです。
「いま自分はこういう状況で、こういう感情を抱えている、こういう方向に行きたいとは思うけれど、でも・・・」
という感じで、何のアドバイスが欲しいとも、これから自分がどうしたいとも、当方にどうしてほしいとも表現されていません。
ただ「何かあればお願いします」という語で締めくくられていたりします(^ ^)
426-3 ▼ 煙が流れていくように
でも、こういうので全然いいんです。
モヤモヤしているときの頭の中は本当にこういう感じだと思います。
その頭の中を一部でも切り取って整理して状況を書けたり話せたりするだけで本当に素晴らしいと思っています。
その切り取り方の中に、おのずから答えの方向性は見えています。
モヤモヤしているときは、たとえるならば、ガラスの箱の中に線香の煙がいっぱいに満ちているようなものです。
箱が密閉されていると、白い煙は動かずに箱の中をたゆたっています。
でも、箱の一か所に穴が開いたり、そっと風を送り込んだりすれば、箱の内側の空気が揺れて、煙が動き出しますよね。
モヤモヤした曖昧なご相談をいただいたとき、三輪堂がやっているのは、その方の煙が流れていこうとしている方向にそっと空気を送り込んだり、その方のガラス箱の中で一番開けてほしそうなところに小さく穴を開けたり、するようなことです。
送風機をガンガン回して煙をかっ飛ばすとか、ガラス箱を叩き壊すとか、そういう派手なことはしません(^ ^)
ただ、あなたの身体と心があげている小さな小さな声をそっと受け取るだけです。
わずかな空気の揺れで煙が流れていくように、「相談する」という行動を起こした時点で、あなたのモヤモヤはそっと風に乗り始めるのだろうなあと思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。