411-1 ▼ 良い姿勢のメリット
学習時に「良い姿勢」でいることのメリットは多くの方が実感されていることと思います。
拙宅でも、息子の学習の様子を見ていると、姿勢が崩れているときは明らかに計算間違いが多くなります。
やる気がないとか集中していないとかという精神的な問題だけでなく、目線がズレることで計算の位取りを間違う、問題文の読み取りの正確性が失われるといった、物理的な影響も少なからずあるように思います。
集中が乱れるから姿勢が崩れるのか、姿勢が崩れるから集中が乱れるのかはわかりませんが、どちらも不可分に影響し合っていると思ってよいのではないでしょうか。
身体の原理原則から見ても、背筋が本来のありようで整っているときは、身体に無理なくエネルギーが通ります。
背筋が曲がっていたり無理な力がかかっていたりすると、エネルギーが乱れて本来の力が発揮されません。
子供の着席姿勢にも同様のことが言えるでしょう。
411-2 ▼ 自分の身体にとって無理のない姿勢を目指そう
ところで、「良い姿勢」とは、背筋がピンと伸びて、足裏が床にピタッとついて、お腹と机の間はグーひとつ分開ける、といったことがよく言われます。
確かに、この通りの姿勢をなぞると、おおむね良い姿勢には近づくのですが、時には「背筋ピン」を目指すあまり、背中に無理に力を入れてそっくり返るような姿勢を取っている子もいたりします。
こうなってしまうと、実は身体的には逆効果。。
あくまでもその子の身体の状態にとって無理のない範囲での「良い姿勢」を目指していけたら良いですね(^ ^)
さらに、数十分の学習時間中ずっと「良い姿勢」を保ち続けるのはおそらく不可能です。
大人が会議などで長時間着席しているときも、ずっと微動だにせず座っているわけではありませんよね。
時々無意識に身体を動かしたり座り替えたりして、「トータルで見ればおおむね良い姿勢」を保っている、というほうが現状に近いでしょう。
411-3 ▼ 姿勢を変えることも大切
ところが、「良い姿勢でいましょう」と教えられた子供たちのほうでは、ずっとその姿勢を保っていなければならないのだと受け取ることがあります。
学習時には、「良い姿勢」を教えるだけでなく、10~15分程度を一区切りとして(その子の実情に合わせて調整)、「姿勢を変える」ということも併せて伝えていくとなお良いかと思います。
お勧めの一例は、良い姿勢の合間合間に、ストレッチをする/違う姿勢で学習する/身体を動かしながら学習する、といったパターンをはさむことです。
違う姿勢の例:
足を足置き台に乗せて座る・足でボールを踏んで転がしながら座る・正座する 等
身体を動かしながらの例:
立つ・歩く・足踏みする・バランスボールに乗る 等
大人も子供も、自分に合ったやり方で、身体に無理なく学習や仕事を楽しんでいけると良いですね(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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