373-1 ▼ 食事や排泄に苦手のあるお子さん
では本編です。
今日は、食事や排泄といった、基本的な生活習慣に苦手のあるお子さんを、大人はどう見守るべきか、ということを書いてみます。
373-2 ▼ 大人の事情・子供の事情
食事や排泄は人としての基本的な生活習慣です。
大人としてはどうしても身に着けさせたいものですね。
その一方で、お子さんにとっては、大人が求めるものになかなかついていけない場面があります。
たとえば食事です。
集団生活では定められた時間に定められたものを食べなければならないとか、細かい決まりやルールがあったりとか、におい、お友達のざわめき、食材そのもの、食器の質感などなど、あらゆる物事が、お子さんを悩ませる原因になり得ます。
感覚過敏や偏食の傾向のあるお子さんには、なんとも言えず居心地の悪い時間になるでしょう。
排泄も、おむつがなかなか外れないとか、紙パンツでは排便できるのにトイレではなかなかできないとか、大人の悩みは尽きませんね。
一方お子さんからすれば、体内で起きている排泄の感覚を掴めないとか、トイレに座ったときに自分のお尻のあたりで何が起きているのかがわからない(目に見えないから)とか、といった理由があるのかもしれません。
373-3 ▼ 変化はその子のタイミングで訪れる
食事や排泄等の生活基本習慣に関する練習方法にはさまざまな知見があって、各現場で先生方が手を尽くしてご指導してくださっているものと思います。
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ところでその大前提として、これらの練習を行うときに大人たちがぜひ心に留めておきたいのは、
食事や排泄は、「やり方を教えたらできるようになる」ものではなく、「繰り返しているうちにいつの間にかできるようになっている」性質のものである、ということです。
大人が焦っても変化はなかなか訪れません。
変化は、お子さんのタイミングで、ある日突然訪れます。
お子さんの中で、目には見えない・説明のできない何かが、少しずつ形を変えていって、お子さんの心身の準備ができたときに、ポンと芽を出すのでしょう。
食事やトイレの自立を育みたい親御さん・先生方のお気持ちは痛いほどわかります。。
でも、大人の焦りはぐっとこらえて、「変化はお子さんのタイミングで訪れる」ことを忘れず、お子さんにとって無理のない練習をじっくりと繰り返していただけたらと思います。
大人同士も励まし合いながら、お子さんの身体が食事やトイレの習慣に馴染んでくるのを気長に待ってあげられると良いですね。(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
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