こんにちは。三輪堂です。面白く生きる連載、259通目です。
259-1 ▼ 戦闘機が好きなお友達
軍艦と戦闘機が好き、というお子さんがいます。
親御さんと何度かお話させていただいているのですが、先日お話を伺いましたら、今年はクラスに同じく戦闘機や飛行機が好きな男の子がいて、仲良くなったということでした。
毎週、飛行機のおもちゃを持ち寄ったり、お互いの模型をトレードしたりして遊んでいるそうです。
そのお友達ができてから、目に見えて学校生活が落ち着いたとおっしゃっていました。いやはや、良かった!
気の合うお友達や仲間の存在は大きいなと、改めて思います。
259-2 ▼ 子供たちの世界は大人と比べて圧倒的に狭い
冒頭のお子さんの例は、かなり幸運なレアケースではないかと思います。小学校の1クラス、わずか30人程度の集団の中で、戦闘機というなかなかコアな趣味を共有できる子と出会える確率は、決して高くはないでしょう。
大人になれば世界は大きく広がります。戦闘機や軍艦が好きな仲間も、ネットで探せばいくらでも見つかるでしょう。
でも、子供たちにとっては、「家庭」と「学校」が、彼らの世界のほぼ全てです。
子供たちが学校で過ごすのはわずか数時間ですが、クラスに仲良しがいるかどうか、先生を信頼できるかどうか、その場で安心して過ごせるかどうかは、子供たちの生活の質を大きく左右します。
259-3 ▼ 広い世界を視野に入れよう
クラスに気の合うお友達がいない子には、たとえば戦闘機ファンの集まりのような、その子の趣味の集まりに参加してみるのも一つの手です。リアルで集まる会、ZOOMなどオンラインで集まる会など、探せば色々な会が開催されています。
小学校の1クラスという同質性の強い集団ではなく、色々な年齢層や生活環境の人と関わるのは、お子さんご本人にとっても良い経験になります。
コアな趣味を持つような子は、同世代の子よりも大人相手のほうがうまくやりとりできることも多いように思います。
もちろん、学校で友達がいなくても良い、友達を探したり相手に寄り添ったりする姿勢がなくても良い、というわけではありません。
が、友達がいないから毎日の学校生活がつまらない、というくらいなら、学校の外で人間関係を探すという道もあってよいのではないかと思います。
大体、80億人の人間が生存しているこの惑星の中で、半径3kmくらいの近所に住んでいるわずか30人が寄り集まった集団の中に、自分と気の合う子が存在しているというほうが奇跡に近いのですから。
学校や会社や近所づきあいといったような、身近な人間関係だけでない、もっと広い目線で構築した人間関係があっても良いのではないかな、というつぶやきでした。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。