919-1 つい子供にイライラして、あとで自己嫌悪
つい子供にイライラして、ガミガミ怒ってしまって、あとで自己嫌悪・・・
という親御さんのお話をよく伺います。
こういうとき、大人は
「どうすればイライラしないで済みますか?」
「どうすれば子供に怒らないでいられますか?」
と、解決策を探そうとします。
ところで、このときに気をつけたいのは、「あなたが今、何を見ているか、どこに立っているか」ということです。
919-2 人間関係がうまくいかない理由
人間関係では、必ず自分と相手の間のどこかに着地点があります。
着地点がちょうど中間地点にあるのがニュートラルな人間関係だとして、それが自分側か相手側か、どちらかに偏り過ぎると、
「ああしておけばよかった」「あのときこうしたのが悪かった」と自分を責めたり
「なんであの人はいつもああなんだ」「あの人のせいでこうなった」と相手を責めたり
が始まります。
自分と相手の間のどこに立っているか。
どこを見ているか。
このポジショニングを間違うと、解決策を探すときも、間違った方向に努力してしまいます。
自分がもっと相手に気に入られるように努力したり、相手を自分の思い通りに変えようとしたり、周囲に怒りをぶつけたり、誰かに・何かに依存したり、などなど・・・
919-3 育児の悩み、答えを探す前に
子供にイライラしないで済む解決策が欲しいときも、いきなり解決策を探し始めてしまうと、ちょっと間違った方向に行ってしまう可能性があります(それも長い目で見れば決して無駄にはなりませんが)。
その前にやるべきことは、人間関係における、自分と相手の、ちょうど中間地点=ニュートラルポジションに戻ることです。
ニュートラルポジションに立つと、人間関係を客観視できます。
感情的な辛さはあまり変わらないかもしれないのですが、ふっと息が抜けて、冷静な判断力が戻ってきます。
自分だけを否定するのでもなく、相手だけを責めるのでもなく、お互いの良い点悪い点を冷静に見つめられるようになります。
それが見えた上で生まれてくる解決策は、おのずから質が変わってくることはおわかりでしょう。
まずニュートラルポジションに戻る。
これを心がけていれば、あなたの育児のお悩みも、答えはおのずと見えてきますよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。