855-1 心の傷
最近、いろいろな方の、心の深いところに抱えた傷を、かいま見せていただく機会が多くあります。
そういう傷は、自分には見えにくいようにできているものらしいです。
まったく意識に上らないレベルで見えないこともあるし、なんとなくモヤモヤする、くらいのレベルで見え隠れすることもあるし、気づいているけれどもあえて見ないようにしていることもあります。
傷がよく見えないのは、いってみれば、これ以上傷つかないように包帯を巻いて隠してあるようなものです。
指を切ったりしたら、無意識にその部分をかばって動きますよね。
心もそれと同じで、傷に何かが近づいてくると、自然に傷をかばおうとします。
自分の心と身体が過剰なほどに反応したり、感情が大きく揺れたりする出来事の裏には、こうした心の傷が隠れていることがあります。
855-2 育児の悩みも、実は
育児中の親御さんが、お子さんのことでお悩みを感じるとき、その裏にはご自身の心の傷が隠れている、ということもよくあります。
治りきっていない傷が刺激されれば痛いのは当たり前。
育児で悩みを感じ、心が痛むのも、当然なのかもしれません。
傷の存在に気づいて、治したいと思うことがあるかもしれません。
そんなときは、いきなり手術するような大掛かりな治療を目指そうとしなくて大丈夫です。
包帯の上から撫でてあげるだけでもいいし、見ないふりをしていた包帯の存在を見てあげるだけでもOKです。
見て、気にかけてあげることが、治療の始まりです。
855-3 身体は常に良くなる方向に向かっている
身体は常に治る方向、良くなる方向に向かっています。
それが良くならずにいつまでも包帯が巻かれているということは、治るのを邪魔している何かがあるということです。
その「何か」が何であれ、まずは見てあげることが最初の一歩です。
もちろん、見るのも辛いときに無理をする必要はありません。
見てもいいなと思えたらそっと目を向けてみてください。
一人では難しいときはどうぞ三輪堂にメッセージを投げてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします