849-1 自分の言葉への違和感から気づいたこと
拙宅では、子供と父親がよく言い争いをします。
たいてい子供のゲームや動画が原因です。(約束の視聴時間を守らないなど)
言い争いによってトゲトゲした雰囲気になるのが嫌で、いつもわたしが間に入っていました。
そのとき、自分が子供に向かって使う言葉は、「パパが怒るから早く~~しなさい」というものでした。
これを口にするたびに強烈な違和感があったのですが、理由がわからない&他の言い方も見つからないので、しばらくそのままにしていました。
先日ハタと気づいたのが、この言葉には、実はわたし自身の夫への反感が含まれているのだ、ということです。
(約束を守らない子供も悪いですが、父親のほうもゲームくらいでそこまでガミガミ言わなくても、もう少し言い方があるだろう、と思っていました)
お互いに自分勝手な自己主張しかしない二人への怒りや、トゲトゲした空気への苛立ちを、子供を諌める言葉にすり替えて投げ出していたのですね。
そんなことでは、その場は取り繕えても、子供の中に父親への反感をかき立てるだけです。
849-2 どこまでを意図して丸くするか
「丸くおさめる」という言葉がありますが、これは、「どこに丸を置くか」が重要なのだと、初めて気づきました。
【どこまでを意図して丸くするか】で、結果が大きく変わるのですね。
わたしは息子と父親の間に入ることで丸くおさめたつもりでいましたが、その場の言い争いが収まればいい、自分の不快を解消したいという次元にしか丸を設定できていませんでした。
その設定の限りでは、確かに「丸くおさまって」いました。
言い争いは止まりますし、わたしは自分の不平不満を誰かに(気の毒なことに最も立場の弱い子供がその対象になりました)投げつけてスッキリします。
でも、これでは、家族の将来はちょっと不穏ですね。
二人のより良い関係性のために、とか、各自がのびのびと本来の力を発揮して進むために、といったところに丸を置けば、もっと違うように「丸くおさめる」ことができるはずです。
849-3 大きな丸を描くことを考えてみる
で、どうやったらもっと大きな丸を描けるかな? と考えた結果、ひとまず、子供と夫にそれぞれ、お互いにきちんと話し合いたまえ、と伝えることにしました。
二人とも勝手に怒っているだけで、自分がなぜ怒っているのか、どうなればいいのか、お互いの着地点はどこか、などなどをまともに話し合ったことがないからです。
何度か促してみていますが、二人とも生返事で、一向に話し合いは始まりません。
どうやら、わたしを間に挟んで文句を投げつけ合う程度が関の山で、直接対決するほどの腹は決まってはいない模様です。
どう「丸くおさまる」かは今後の課題ということになりますが、果たしてどうなりますことやら。
育児、家族、人間関係というものは、実に時間のかかる、ちょっと面倒くさい、でも愛すべき、味わいのある関わりですね。
本日は以上です。
それでは、また。
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