841-1 親御さんの感情は認識されにくい
ここ数日ご案内していた理学療法士の先生によるインスタライブ
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さて、前回の続きです。
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育児のご相談には、子供さん自身の課題と、親御さんの感情の2種類があって、お子さんの課題には親御さんの感情がくっついていることが多い、という話でした。
大人は、お子さんの課題には何かしら対応しようとしますが、その課題の周りに大人自身の感情が入り込んでいることはほとんど認識していません。
841-2 大人が本当に見ているもの
親御さんが本当に不安に思っているのはお子さんの課題のことではなく、ご自身の中にある “何か” です。
人は他者を通して自分を見ます。
自分の顔は自分では決して見えず、鏡を通して見ることしかできません。
育児の場面ではそれが特に強く子供との間に出るようです。
親御さんは自分の中にある何かを子供さんに反射させて見ているのであり、それを自分でわかりやすくするために「私はこの子が文字が読めないことが不安なのだ」と理解しているだけです。
前回も書いたように、子供さんの課題も実際に存在はしているので、課題そのものへの対処は必要です。
でも、それだけでは、人生は前進しません。
親御さん自身の中にある “何か” の課題、それにまつわる感情のほうを解いていってあげる必要があります。
841-3 拠り所を探し続ける
親御さんのほうも、無意識に自分の課題を感じているので、くっついて拠り所にしていたお子さんの課題が解決されてしまうと、次の拠り所を探します。
顔を映していた鏡が消えたので、別の鏡を探して自分を見ようとするようなものです。
親御さんの感情のほうを解消しないと、いつも同じところをグルグル回って、いつも同じことを繰り返すのは、こういう背景があるからです。
何度も同じようなことでつまづいている、いつまで経っても育児にまつわる不安が消えない、いつも我が子にイライラしている・・・
そんなふうに感じることがあるとき、もしかしたら親御さんは、お子さんの課題ではなく、ご自身の中にある “何か” を見ているのかもしれません。
そうやって抱え込んだ課題をほぐすにはどうすればいいか、という話はまたの機会に。
本日は以上です。
次回の配信は3/20(月)です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
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