993-1 小5のHさん。クラスメイトが嫌い!
小学校5年生の女の子、Hさん。
クラスメイトのK君が大っ嫌いだ!と訴えてきました。
K君は、クラスメイトとの関わり方に、ちょっとチクチクしたところがあるようなのです。
たとえば、誰かが自分の好きなアイドルの話をしていると、「そのアイドルって歌が下手すぎて解散予定らしいよ」と口をはさんだり。
誰かが自分の親にゲームを禁止された!と愚痴を言っていると、「自業自得すぎて草」と笑ったり。
クラスメイトの誰彼にこんな調子なので、クラス中がK君を敬遠するようになり、とうとうある日、担任の先生が、クラスメイトを仲間外れにするのは良いことだろうか?という趣旨の話し合いの場を設けました。
先生は特に名指しはしなかったけれども、Hさんは、これはKのことを言っているのだ、とピンと来たそうです。
993-2 冷たくして悪かったなと反省して
だからウチはさ、Kに冷たくしてたのちょっと悪かったなと思って反省して、ちょっと優しくしてあげて、普通に話したりしてるのに、Kはいっつもうるせーし態度悪いし授業中もうるせーし、超ムカつくから、1~2時間目くらいまではちゃんと話してあげるけど、そのあとはもうムカついて、また冷たくしちゃう。Kは自分がなんで嫌われてるのかわかんねーのかよ!気づけよ!って感じ。
・・・と、Hさんの愚痴は止まりません(^ ^)
先生のお話をしっかり受け取って、自分の態度を変えようとしたHさんは、とても素直で心の温かいお子さんだなと思います。
わたしに話してくれたのも、K君への苛立ちが半分、K君に優しくできない自分への反省が半分、といった印象を受けました。
993-3 明日もちゃんと話すよ
先生(瀧本のこと)、Kのことどうにかしてよ、とも言われたのですが、残念ながらそれは難しいのです。
K君自身が変わりたいと思わない限り、周囲が彼を「変えてあげる」ことはできません。
Hさんのお話をひたすら聞いて、そっかそっか、と頷いていたら、Hさんは「でもさ、Kはムカつくけど、明日もイチオー、Kとちゃんと話すよ」と言いながら帰っていきました。
HさんはHさんの、K君はK君の、人生を精一杯に生きているのですよね。
相手の存在が気になって、なんとかしてあげたいと思ったり、一緒に楽しく遊びたいと思ったり、、、
その関わり方がちょっと自己中心的になったり、自分が思ったのとは逆の意図で相手に伝わったりすることもあるかもしれませんが、その根っこには温かな心が流れています。
結局、その温かな心を信頼できさえすれば、人はいくらでもお互いにとってちょうど良い距離感を見つけていけるのだろうな、と思ったことでした。
本日は以上です。
それでは、また。
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