983-1 若い頃に勉強しておけばよかった!
美容院のオーナー、Kさん。
48歳の男性です。
Kさんとお話していると、印象深いことがあります。
「シュシャセンタクって漢字でどう書くんですか?」
「アンモクチって何ですか?」
などなど、気になった言葉をスマホにメモしていかれるのです。
Kさんは小さい頃から勉強をしたことがないとおっしゃいます。
若い頃は遊ぶばかりで(相当ヤンチャもしたらしい ^ ^ )、勉強したくないから美容の専門学校に行ったのだ、と。
そうして飛び込んだ美容の世界が肌に合ったらしく、さまざまな人の下で腕を磨いて、今では何人もの美容師を擁する大きなお店を構えるまでにもなったわけですが、、、
そんな方が、最近は
「若い頃にもっと勉強しておけばよかった」
「言葉がわからない、言葉を知らないのがとても困る」
と言い出しました。
983-2 言葉を知らないから困っている
言葉を知っていれば一言で説明できるところを、いろいろな言い方をしないと説明できないから、結局何を言いたいのかピンと来なかったり、こちらの意図しないイメージが相手に伝わってしまってクレームになったり、、、
といったことがあるらしいのです。
美容師としてのKさんの説明は、いつも本当にわかりやすいと感じます。
彼の体感の中から生み出された言葉を使っているからでしょう。
だからこそ、スパッと表現できる一言の単語を知らないことが苦しくなる瞬間もあるのだろうと思います。
彼のようなタイプの人は、自分が必要だと思えば全力の体当たりで取りに行きますが、自分が必要だと思わない限り、誰が何を言っても動きません。
「我が強い」「言うことを聞かない」などと評価される子供たちの中にも、そういう子がいるように思います。
983-3 必要なときに必要なものを獲得する行動力
そういう子たちの親御さんは、「うちの子はちっとも勉強しない」と嘆かれることもあるのですが、むしろ、彼ら自身がやりたいことを思う存分にやったほうがいいですね。
それこそが、彼らが必要なときに必要なものを獲得する行動力を育んでくれるだろうと思います。
Kさんは、学齢期にはあまり勉強をせずに来たかもしれないけれど、それから40年近く経った今、自分の意思で、全力で言葉を学ばれています。
ああ俺はもっと勉強しておけばよかった、とあまりにもうるさいので笑、でもKさん、今の自分が昔の自分に勉強しろって言いに行ったとして、勉強すると思いますか?と尋ねると、「しませんね」と即答。
だったらこれでいいんじゃないですか?
そうかもしれませんね、と苦笑するKさんなのでした。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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