959-1 何がしたいかわからなかったら、何が嫌かを感じよう
前回は、感情にフタをしていたり、我慢が当たり前になっていたりすると、自分にとっての居心地の良さがわからず、心がモヤモヤしたまま立ちすくんでしまうことがある、と書きました。
そういうときにヒントにしたいのは、自分の中の「違和感」です。
これはやりたくない、これは嫌だ、これは何か違う・・・の感覚です。
なぜなら、良い、好きだ、快い、の感覚よりも、キライだ、苦手だ、不愉快だ、の感覚のほうが、圧倒的にキャッチしやすいからです。
人の身体は、自分にとって自然なものほど意識しづらい特性があります。
たとえば、お腹が痛くなって初めて胃袋の存在を意識する、といったように。
胃袋が何の問題もなく動いているときに、あなたはご自身の胃袋をしっかり考えたことがありますか?(たぶん、ないでしょ!)
痛み、不快感、居心地の悪さといった、自分にとってネガティブな状況ほど、人は鋭くキャッチできます。
その本質的な力を活用します。
959-2 嫌なことを一歩分だけ避けてみる
違和感をキャッチしたら、それを一歩だけ避けてみましょう。
大きく考えなくて大丈夫です。
靴の中に入った小石を取り除くような、ほんの小さな一歩でOK。
学校に行かなくちゃいけないのはわかってるけど行きたくない、宿題をしたくない、先生からの電話を取りたくない、友達のLINEに返事をしたくない、あの人に会いたくない、、、
いろいろな違和感、キライだ、苦手だ、不愉快だ、の感覚が見つかると思うのですが、それを一歩だけ横にずらしてみます。
たとえば友達のLINEに返事したくないなら、一旦、返事をしないことを選択してみます。
すると次は、もしかしたら、返事をしなくて悪かったかも、嫌われたらどうしよう、という違和感のほうが大きくなってくるかもしれません。
そうしたら、返事をすればいいんです。
959-3 こっちのほうがマシ、くらいでOKだから
結局LINEに返事をする行為としては同じですが、
嫌だけど我慢して、自分の感情にフタをして、返事をする 自分の感情をすくいとった上で、返事したほうがいいと思ったから返事をする
この2つは雲泥の差になります。
違和感は常に移り変わるものです。
その時その時の違和感を大事にしてあげてください。
「こっちのほうがマシかも」くらいの判断で大丈夫ですから。
それを積み重ねていくと、自分の心に押しかぶせていたフタが、だんだんゆるんでいきます。
お伝えしたいのは、
違和感をキャッチして、一歩だけ避ける
こと。
その小さな一歩で、人生が変わりますよ。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします