958-1 不登校になった中2のR君
中2の男の子、R君のエピソードです。
彼は、小学校5年生頃から学校に行き渋りが始まり、中1になって1か月もすると、ほぼ学校に行かなくなりました。
小学校の先生も中学校の先生も、皆とても理解のある人たちでした。
R君が無理をしないように、彼の心に負担をかけないように、学校に来いとも来るなとも言わず、R君の主体性に任せて待ってくれていました。
親御さんも同様です。
親御さんご自身の願いはもちろん色々とあったけれども、それをR君に押しつけないように気をつけておられました。
958-2 自分が何をしたいのかよくわからない
ところで、R君はとても繊細で、人の気持ちの裏の裏のそのまた裏まで勘繰るようなところのある子でした。
そんな彼にとっては、周囲の大人たちが何も言わないことが、心の負担にもなりました。
いっそ先生が強引に学校に来いと言ってくれれば行動できたかもしれないし、自分の不調を先生のせいにして自分は楽になれたかもしれません。
ところが、誰もがR君の主体性を大切にして、彼の居心地の良さを探そうとしたために、彼自身にもそれがどこにあるのかわからなくなってしまっていました。
居心地の良さを探したい。
でも、何が自分にとっての居心地の良さなのかがわからない。
それで、なんだか心がモヤモヤしたまま、立ち止まってしまう・・・
958-3 行き先がわからないときのヒントは
今、R君のように立ちすくんでしまっている人は、実は結構たくさんいます。
特に、
- 自分の感情にフタをしていたり
- 我慢が当たり前になっていたり
- 人の意見を優先していたり
- 自分の感覚を無視していたり
する人(大人も子供も)の場合、いざ自分に素直になろうとすると、急に行き先がわからなくなって、立ちすくんでしまうことがよくあるんですね。
そういうときにぜひお勧めしたいのは、「違和感」をヒントにすることです。
続きは次回に。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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