924-1 朝の準備が遅い!
保育園に子供を預けるとき、毎日子供がグズグズして言うことを聞かないのでイライラしてしまう。
朝ごはんも遊びながらノロノロ食べるし、着替えも何度言ってもしないので結局親が手伝ってしまう。
靴を履くときは玄関に座り込んでボーッとしている。
自分でやらせるべきだとは思うけれども、それではどうしても間に合わないので、親が手伝ってしまっている。
イライラするし、うるさく怒ってしまうこともある。
どんなに頑張っても、電車に間に合わず仕事に遅れてしまうこともある。
上司や同僚は気にしないでと言ってくれるけれど肩身が狭く、ますますイライラが募る。
どうすれば朝の準備を子供が積極的にやってくれるようになりますか?
こんなお話を伺いました。
924-2 全体のバランスから考えよう
こういうときは基本的に、「準備は大人がやっちゃう!」ことをお勧めしています。
身支度を楽しくやるための手立てもないことはありませんが、そうした身辺自立は、個人差はあっても、小学生に上がる頃には自然にできるようになっていることがほとんどです。
発達ゆっくりさんや身体操作に苦手さのあるお子さんは別の手立てが必要なこともあります。
また、何らかの理由や事情があって保育園に行きたくないから準備に気が乗らない、という可能性もあります。
判断する前に丁寧に観察しましょう。
一般的に、自分の身の回りのことはできるだけ自分でやるように促すのが「良い子育て」という認識がありますが、すべてはバランスです。
子供にやらせようとして、それで親御さんがイライラしたり、生活に支障が出たりするくらいなら、着替えや片付けなんて、一時的に大人がやっつけてしまったほうが断然いいと思います。
特にこの方は、育児に困っているというより、職場に迷惑をかけたり、仕事に支障が出たりすることが大きなストレスになっているようでした。
こうしたときは、今の自分にとって優先順位の高い活動を優先するのが一番です。
924-3 日々の活動に優先順位をつける
自分がのびのびと充実感を持ってやりたいことをやっていれば、自然とその他の活動にもその輝きが及びます。
仕事がうまくいった!というときは、なんだか明るい気持ちで保育園にお迎えに行けたりしますよね(^ ^)
まず大人自身が自分の生活に自信を持ち、堂々とやり切ること。
そのために、自分の日々の活動に優先順位をつけること。
こうした視点を持っていただくと、この方が感じておられるイライラや不全感も、ずいぶん軽くなっていくのではないかと思います。
さて、今回のご相談は、大人は急いでいるのに子供はノンビリしているからうまくかみ合わないわけですが、こんなふうに、「相手と自分のペースが合わない」とき、感情をコントロールしやすくなる秘訣があります。
次回はそのあたりをお伝えします。
本日は以上です。
それでは、また。
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