878-1 枠組みは自分を構成するが、自分そのものではない
病院で発達障害の診断を受けたほうがいいのか?という親御さんのお尋ねからの、「枠組み」の捉え方について書いています。
前回は、「わたしは会社員です」はいいとして、「会社員がわたしです」となるとちょっとずれてくる、というところで終わりました。
会社員という枠組みはわたしを構成する一つであるけれども、枠組みの中に没入してしまうと自分自身を見失います。
878-2 枠組みは自分が自分として生きるための手段
医師の診断には大きな力があるので、ひとたび〇〇症という診断がつくと、「わたしは〇〇症です」が容易に「〇〇症がわたしです」になりかねません。
「〇〇症がわたしです」の状態だと、診断名はその人のすべてを左右します。
そうなると、当然人生にも影響します。
その考えのもとでは、〇〇症だから支援学校に行かなければならない、〇〇症だから就職できない、~~ができないのは〇〇症のせいだ、といった考え方が生まれてきます。
本当は、逆なんですね。
わたしは〇〇症です、だから自分に合った支援が受けられる学校に行きます、という考えなら、何の問題もありません。
自分が自分として生きるための手段として周囲の事象を活用できています。
878-3 概念の枠組みを使いこなす
さて、いかがでしょうか。
あなたは、概念の枠組みの内側にいますか? 外側にいますか?
言わずもがなですが、発達障害の診断を受けるかどうかは、ご家族にとって非常にセンシティブな話になりえます。
ご家族の状況に第三者が土足で踏み込んだり、勝手な価値観で一刀両断にして良いものではありません。
わたしも決してそのような乱暴な話の聞き方はしません。
でも、親御さんのご不安がこの枠組みに対する誤解から来ていることがあまりにも多いので、少しまとめてみました。
枠組みに対する考え方をちょっとスイッチするだけで、物事は大きく変化します。
「自分らしく生きる」的なフレーズがあちこちに踊る時代ですが、枠組みを使いこなす価値観は、本当の意味で自分らしく生きるための方法論の一つだと思っています。
機会があれば、ご自身と枠組みとの関係性をぜひ一度見直してみていただけたらと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
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過去から現在を見るのではなく、未来から現在と過去を見る。
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