802-1 気分や調子には波がある
人は、常に同じような調子で、状態が変わらずに過ごせるわけではない、と、複数の精神科の医師が書いています。
医師がどうしてわざわざそんなことを書くのかというと、多くの人が「常に同じ調子で過ごせない自分」を否定的に捉えるからに他なりません。
たとえば仕事について。
人が新しい仕事を始めたとすると、大体において、その人には7日目、30日目、90日目くらいごとに気分や調子の落ち込みの波が来る、という説を、複数の先生方が異口同音に主張されています。
(7日のところが10日だったりなど、先生によって細かい違いはありますが、大筋は同じです)
802-2 ほどほどに息を抜ける人、抜けない人
この話は、精神疾患で休職していた方に向けて、復職してもこういう波があるのが当たり前だから、最初からずっとうまくいくと思わないほうがいいですよ、と紹介しているものですが、
こうした調子の波については、わたしたち一般の大人もおおいに実感するところではないかと思います。
人の調子には、週・月・年という単位で見ても波があるし、一日の中でも波があります。
社会でうまくやっている大人は、常に全力で頑張っているわけではありません(そういう人もいるかもしれませんが)。
作業の途中で同僚と雑談したり、タバコ休憩やトイレ休憩のついでにぼんやりしたりなど、ほどほどに息を抜いているものです。
一方、休むのが苦手な人は、一日中、常に心身のテンション(=緊張度合い)が高い状態です。
それでは疲れてしまうのが当たり前です。
802-3 子供たちにも伝えてあげたい
子供たちにも同じことが言えるでしょう。
学校に行って、いつも変わらずに過ごせるわけではありません。
行きたくない、気が乗らない、調子が出ない、、、 そんな波があっても当たり前。
そういうときは、早く寝たり、翌日ゆっくり休んだりして、2~3日で帳尻を合わせるくらいがちょうど良いようです。
子供たちは年月の流れを俯瞰して捉える力が未熟ですから、そのあたりを大人がうまく伝えていってあげたいところです。
時々は、親子でゆったりのんびり過ごしてみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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