756-1 勝ち負けの刺激を和らげるアプローチ
勝ち負けにこだわるあまり、負けることを極端に嫌がったり、負けると気分が崩れて活動に参加できなくなったりするお子さんがいます。
そんなお子さんに、勝ち負けの刺激を和らげ、受け取りやすくするアプローチをご紹介します(^ ^)
一人ずつ得点がつくタイプのゲームを複数人でプレイする場面にお勧めです。
756-2 ブラックボックス計算機
ブラックボックス計算機
- 事前にクジを引いて、2人ずつペアを組んでおく
- 誰と誰がペアになったかは最後まで明かさない
- ゲームが終わって各自の得点が出たら、ペア同士の得点を合計する
たとえば4人でゲームをして、以下のような成績だったとします。
A ・・・ 3点
B ・・・ 17点
C ・・・ -5点
D ・・・ 10点
AとD、BとCがペアになったとすると、個人戦ではBの勝ち、ペアでは13対12でADチームの勝ちとなります。
個人の成績とはまた別の変数によって最終的な勝ち負けが決まることになります。
誰とペアになるか最後までわからないのがポイントです。
メンバー間に信頼関係ができていたほうがうまくいきやすいので、初対面同士のチームよりは、ある程度時間を積み重ねてきたチームに導入するほうが良いでしょう。
756-3 勝敗受容の練習の1ステップとして
この方式だと、勝ち負けにこだわるタイプの子も自分の得点をサラッと受け入れてくれることがあります。
勝っても負けても自分の成績だけの責任ではないので、気が楽になるのかもしれません。
1対1のゲームなどでは使えませんが、使いようによってはお子さんの気持ちをうまくなだめてくれる面白いアプローチです。
当てはまりそうなお子さんがいれば、勝敗受容の練習の一つのステップとして、ぜひいろいろとアレンジして取り入れてみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
ゆっくり丁寧にあなたの中にある”何か”を引き出します。