748-1 自己肯定感を育むには
前回はこんな記事を書きました。
運動が得意な子はそうでない子に比べて自己肯定感が高い、という研究結果を身体の原理原則から捉え直してみたときに、自己肯定感を育むためのアプローチに、今まで以上に確信が生まれつつあります。
どうすれば自己肯定感が育まれるのか。
それは
身体の現在地を認識すること
この連載でも言葉を変えて何度も書いてきたことですが、これに尽きるのだろうと思っています。
運動と自己肯定感の相関は、運動が実際に得意かどうかではなく、運動が得意だと自分で思えているか、というところにあったのでした。
これが実はとても大事なポイントです。
748-2 身体と思考が合致している実感
極論すれば、体育の授業で全く成果を出せない子だったとしても、自分は運動が得意だと自分で思えているならば、自己肯定感は高まる方向に育まれるということです。
自己肯定感は、身体の現在地と思考のブレが少ない時により強く育まれます。
跳び箱が跳べなくても、鉄棒ができなくても、運動時に身体と思考が合致している実感があれば、自己肯定感は健やかに育っていくでしょう。
では、運動時に身体と思考が合致している実感とは、どんな時に生まれるでしょうか。
それは、「思った通りに身体を動かす」場合と、「身体がどう動いているかを感じる」場合の2種類があるのではないかと考えています。
748-3 ブレを減らす2種類の方法
この2種類は、どちらも身体と思考のブレを減らしていく方向に両者が歩み寄っていますが、ベクトルは真逆です。
前者は、思考→身体の順番
後者は、身体→思考の順番
このように逆方向から歩み寄っています。
前者の「思った通りに身体を動かすのが得意な子」が、おそらく世間一般のイメージで言う運動の得意な子の姿です。
他方、運動が得意だと思えている子(実際に得意かどうかは関係なく)が、後者の子なのかもしれないと思っています。
前者も後者も、身体と思考がお互いに歩み寄っていて、結果として同じような地点に立っているかもしれませんが、この2者の違いは実はとても大きいのです。
続きは次回に。
本日は以上です。
次回の配信は11/7(月)です。
それでは、また。
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