718-1 自立≠一人で生きる
自立とは、依存先を増やすこと。
障害の程度の重い方の自立支援を研究実践されている方のお言葉です。
依存とは「他のものにたよって成立・存在すること」と辞書にあります。
人は皆、依存し合いながら生きているのですね。
自立というと、何もかも一人でする、一人で生きていく、というイメージが浮かぶかもしれませんが、そうではありません。
自分で助けを求められる、助けてもらいながら自分でする。
これも立派な自立です。
718-2 自立のために大切な経験、スキル
周囲に助けを求めるために、前提として必要な理解力、スキル、経験があります。
- 自分一人でできることと、助けを得ればできることがわかる
- 何をどのようにしてほしいかを周囲に求められる
- 自分の弱さと向き合える
- それと同じくらい自分の強さを知っている
- 自分の弱さを見せても大丈夫と思える信頼関係を築ける
- 周囲に依頼してうまくいった経験を持つ
一朝一夕には身に着きません。
幼い頃から積極的に育んでいきたいものです。
718-3 実はみんな誰かと支え合っているのです
依存する、頼る、支え合うことの大切さは、障害の有無には関係ありません。
社会的に大きな困りなく生活できている多数派の人にも、もちろん当てはまります。
多くの人は、一人で生きていると思いながらも、実は意識せず自然に他者に頼ったり助けを求めたりしながら過ごしているはずです。
よく聞くのは、一人暮らしをして初めて、親が料理も洗濯もしてくれていたことの有難さを思い知った、といった例ですね。
実は誰かに支えてもらって生活しているのだ、という自分の現在地を過不足なく認識するだけで、何かが一歩深まるのではないかと思います。
本日は以上です。
それでは、また。
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