662-1 罪悪感の奥にあるのは
前回の記事の続きです。
罪悪感という強いエネルギーを行動に転化してみよう、という話でした。
今回のご相談の親御さんは、お子さんに対する罪悪感だとか、自己嫌悪、仕事や家族に向ける苛立ちといった形でご自身のお気持ちを認識しておられます。
その奥にあるのは、「本当はこうやりたいのに、それができていない」というご自身の感情です。
662-2 本当にやりたいことをやってみる
感情は行動を起こすためのエンジンです。
「〇〇が好きだ」から近づく、「〇〇を食べたい」から食べる、「〇〇をやってみたい」からやる、「〇〇をやりたくない」からやらない。
すべて自身の感情に基づいています。
人は感情があるから行動します。
ところが、現代社会を生きる大人は、自分の感情に素直に従ってばかりもいられません。
仕事に行きたくないけれど、行かなくてはならない。
趣味の〇〇をやりたいけれど、時間が・お金が・余裕がないからできない。
例は無数に挙げられますね。
ここで一つ、思い切って、本当にやりたいことをやってみてください。
保育園に預けること、その保育園でお子さんがトラブルを起こすこと、仕事にかまけて育児をちゃんとできていない気がすること。
それら諸々に「罪悪感」があるのならば、思い切って保育園に預けるのをやめてみては、とご提案します。
ずっとそうしろというわけではなく、まずは一日で良いのです。
何とかして仕事を休んで、一日お子さんと一緒に過ごしてみてください。
忙しい仕事に休みをねじ込むことを考えるだけで気持ちが萎えるかもしれませんが、こちらの親御さんの諸々の心のモヤモヤの拠って来たるところは「保育園に子供を “押し付けて” 仕事をすること」なのですから、その逆の行動をぜひやってみてほしいのです。
662-3 自分にとって必要な答えと出会えるヒント
やってみると、感情がふわっと変化します。
子供への愛情が湧き上がるかもしれないし、職場に迷惑をかけて申し訳ないと思うかもしれないし、ここで感情がどう変化するかは、人それぞれです。
そうしたら今度は、新しく生まれたその感情に素直に従って行動してみれば良いのです。
結果として今までと同じように保育園に子供さんを預けて仕事に行くというイベントを毎日続けることになったとしても、このステップを踏む前と踏んだ後とでは、まったく違ったように物事を捉えられるようになるはずです。
胸に滞っていた「罪悪感」も、いつの間にか姿を変えていることでしょう。
「リフレッシュ」して雲散霧消させた場合には罪悪感はいつかまた戻ってきますが、行動を通して罪悪感が次のステップに進んだので、いってみればゲームで一つのステージをクリアしたようなもので、次の新しいステージに進むことができるのです。
自分にとって必要な答えは、自分の中にしかありません。
そのためのヒントは、今回の「罪悪感」のように、自分の中に必ずあります。
こうして目の前の一つひとつのことにバランスを取っていくことで、人生はきっともっとあなたにとって美しく面白いものになっていくと思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします