657-1 育児には自分のありようが出やすい
前回はこんな記事を書きました。
自分の身体との関わり方が周囲との関わり方にそのまま表れると書きましたが、育児では特にそれが出やすいように思います。
なぜなら、子供は、良くも悪くも、大人が思い通りに扱うことができてしまうからです。
たとえば、自分の身体が自分に従属するものだと無意識に捉えていると、子供との関わり方も無意識にそういうものになります。
従属というと強く聞こえますが、子供に無理やり言うことを聞かせるとか支配しようとするとか、そんな強硬なものではなく、子供を愛して大切にして、心からその子の幸せを祈っている中で、ふっと顔を出す、そういうものです。
657-2 「問題行動」にどう反応するか?
たとえば子供たちが園や学校で、いわゆる「問題行動」を起こすとき、多くの大人は真っ先に「どうすれば(この枠組みの中で)うまくいくか」を考えます。
「どうすればこの子の本来の力が発揮されるか」と一番に考える人はまだ少数派です。
現代社会は、決められた時間内に、決められた枠組みの中で、一定の成果を出すことを求められているので、この発想はある意味では当然ですね。
前回の脳の例で言えば、身体は自分の思い通りに動くものという考えが土台にあって、脳が「今」動いてくれないと困るから、糖分を補給しようという発想につながります。
657-3 枠組みの中で成果を出すことにこだわると
教育や療育の現場でも、園や学校に通う数年の間、決められた時間と枠組みの中にうまく当てはまらないと見なされる子に「特別な支援」を提供します。
特別な支援の多くが、その子の本来の力を育むための助けになっていることは疑いません。
でも、ややもすると「枠組みの中で成果を出すこと」が目標になりがちな現状があるように思います。
それが悪いわけではないのですが、そればかりにフォーカスが当たりすぎると、大人も子供も苦しくなってしまうことが往々にしてあるようです。
もう一歩広げて、その子がもともと持っている本来の力を育むための関わり合いを増やしていけたらいいなと思っています。
続きは明日以降に。
本日は以上です。
それでは、また。
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